あなたのまわりに「何かと愚痴を言う人」はいませんか?
親身になって聞きたくても、毎回新しい愚痴だったり、せっかくのアドバイスもスルーされたりで、
「なんか疲れた…」と感じることってあると思うんです。
今回は、そんなとき少しでも気持ちをラクにするコツを紹介していきます。
相手を助けようとしない
まず1つ目です。相手を助けようとがんばるのはやめましょう。
あなたの目の前の人は、今のつらい状況について切々と語っていることでしょう。
あなたも「なんとかしてあげたい…」と親身に聞こうとしています。
でも、一生懸命アドバイスをしても「うんでもね…」「まあそうなんだけど」と一蹴されることがほとんどじゃありませんか?
アドバイスは完全スルーで、再度同じ愚痴が始まることさえあります。
むなしいにゃ…(T_T)
最近、わかってきたことがあります。
本当につらいとき、人は意地でもその状況を変えようとします。
もうイヤ!もう1秒もこの場にいたくない!と思ったとき、人は必死で変わろうとするんだよね。
愚痴るけど結局何も変えない。
それは…「まだその体験を味わいたい」んです。言い方はキツイですが、まだ地獄が足りないともいえます。
そして、その場にとどまることが一概に悪い、とも言えないんですよね。
映画だって小説だって、ゴタゴタがないと面白くないわけで。
まわりは「きつそう」って思っていて、本人も「きつい!やめたい!」って言っていても、
実はその浮き沈みによって特別感が味わえるとか、
自分の痛い部分を直視しなくてすむとか、
まわりの人に目をかけてもらえるとか、
いろんなメリットがあるからやめられないってこともあります。
私もこじらせていた時期が長いので…その場にとどまりたい気持ちも、すご~くわかる!
だから本人が完全に飽きたときが、やめるベストタイミング。それまでは何も言わないのがいいんだと思います。
むしろ助けようとすると、本来その人がクリアするべき課題を、奪うことになるかも。
人は誰でも自分で道を切り開く力を持っています。(今はちょっとなあ…と思うかもしれないけど!)
いずれ最善の形に落ち着くはずなので、目の前にいる人の底力を信頼して、まかせるようにしましょう。
言葉通り受け取らない
2つ目は、相手の発言を真に受けないこと。
先ほどもちょっと触れましたが、言ってることとやってることが全然違うじゃん、っていうこと多いですよね。
それは、「発する言葉」と「心の中の信念・設定」がズレてるからです。
「やせなきゃ」と言ってるのになぜか夜中に間食しちゃうとか、「休みたい。今度こそ休む!」と言いながら予定を入れていくとか…。
たしかに「え?なんかムジュンしてない?」っていう行動をとっちゃうこと、あるにゃ…。
口ではいくら「こうしたい」って言ってても、心の中の設定が「私は太っている」「私はいつも忙しい」になってるから、無意識にそれに見合った行動をとっちゃうんだよね…(-_-;)
口から発する言葉=顕在意識(自分で把握できる範囲)
行動=潜在意識(把握できない範囲)
です。
だから相手の言葉は、その人が本当に思っていることと食い違っている可能性があります。
何か相談を受けたときは、言葉はスルーしてその人の行動を見るのがコツ。
そうすれば矛盾にイライラすることはなくなり、その人が本当に望んでいることや、信念が見えてくると思います。
大事なことなのでもう一度!
相手の発言は真に受けない。行動で判断する
コレが大事です。
アドバイスはしない(してもいい)
アドバイスも、特にしなくてOKです。(してもいいけど、改善を期待しない)
相手のことを思って一生懸命考えたし、ぜひこちらが意図したとおり受け取ってもらいたいですよね。
でも残念ながら…そうはなりません(T_T)
特にアドバイスは耳が痛いことも多いし、基本スルーされると思った方がいいです。
アレコレ偉そうに言ってますが、きっと私も同じことをやってる笑
ボクも、自分に都合のいいことしか聞いてないにゃん。
相手の今の心理・価値観にドンピシャじゃないと、アドバイスって伝わりません。
それができるのは、優れた霊能者や百戦錬磨のカウンセラーくらいかも…。
たかだか数十年生きてきただけの人間に、相手の心を動かせるアドバイスなんて…無理!
あと特に女性あるあるだと思うんですが、「相談したい」と言いつつ、実は自分の考えを整理したいだけ…。
ということも多いですね。
答えはちゃんと相手の心の中にあるので、
「それで、本当はどうしたいの?」「どこに迷ってるの?」
という風に、相手の話を深掘りする形の方が受け入れやすいと思います。
愚痴を言う人に近づきすぎない
最後は、愚痴を言う人とできるだけ同調しないこと。
愚痴を言う人は傷ついていて、相談相手から「あなたは悪くないよ」「それはひどいね」と承認してもらいたいんです。
心優しいあなたは、それを敏感に察して、望み通りの言葉をかけてあげようとするかもしれません。
でもそうするとき、あなたの持つエネルギーが、
あなたから相談者へと流れていきます。
だからエネルギーが補充できた相談者は「スッキリした。ありがと!」と笑顔で去るでしょうし、
エネルギーを奪われたあなたは「なんか疲れた…」と思うことでしょう。
エネルギー不足って本当に深刻です。
足りなくなると、ネガティブ思考が強くなり、自己中心的になり、体調を崩しやすくなり、今度は無意識にまわりからエネルギーを補充したくなります。
愚痴を言ってきた相手 ←あなた ←別の人
というふうに、エネルギーを略奪する流れが起きるだけ。
せめて自分のところでは、この流れをストップさせたいですよね。
だから基本は、愚痴を言う人に近づきすぎないこと。
自分のエネルギーが満たされていて、「今なら分け与えられるかも」と思えるときだけ聞くことをおすすめします。
縁を切っちゃうってこと…?でも大切な家族だし、無理だよ…。
ばっさり切ろうとしなくていいんです。
愚痴が多いときは「ふ~ん」とそっけなく答えるとか、愚痴を言われそうになったらさっと部屋から離れるとか。
友達であれば、こちらから連絡するのをしばらくやめておくとか。
いったん離れて、自分のエネルギーを自分で満たすことに、全力を注ぎましょう!
(好きなことをしたり、リラックスしたりすることで補充できます)
そうして元気でいたら、また相手の愚痴に付き合う気力も湧いてくるかもしれません。
まとめ。未来はきっと良くなる。相手を信じて、今はそっと離れよう。
私たちはいろんな場所で、「人には親切に」と教えられてきました。
だから困っている人がいたら助けるのが当たり前と思ってきたし、助けなければ罪悪感にさいなまれます。
でも、そんなにがんばらなくていい。
今あなたに愚痴を言いにきた相手は、その人なりの人生の浮き沈みを楽しんでいるだけ(一見苦しそうに見えたとしても!)。
時期が来れば立ち直るし、環境を変えたくなったら変えます。
だからあなたの役目はただ1つ、どっしりと構えていることです。
「信頼」って伝わります。
私はあなたのことを、信じている。
そういう態度で接すると、お相手の潜在意識にその気持ちが届いて、本当に信頼に足る人になっていきます。
もし愚痴に心が折れそうになったら、ぜひこんな風に考えてみてくださいね(*^^*)