家族のイメージって「心の支え」だったり「安心できる存在」だったり…とにかくポジティブな印象が強いですよね。(家族ドラマの影響?)
でも実際には「兄弟仲が悪い」「子どもと会話がない」「昔から親が苦手」など、家族とのかかわりに悩む人も多いと思います。
そしてそんな自分が、ダメなような気がしている人もいるんじゃないでしょうか。
今日はそんなあなたに言いたい!
家族とは仲良くしなくてオッケーです。
- 家族の仲が悪いと感じる
- 子どもと会話がはずまない・避けられている
- 家族の中で、自分だけ浮いている気がする
- 周囲の仲のいい家族がうらやましい
家族は仲良くあるべき?
なぜ今回この話を取り上げたかというと…。
私が最近まで、家族との関係に悩んでいたからです(私、夫、高校生の息子、小学生の娘の4人家族)。
といっても、ひどい家庭内暴力があったとか、虐待が…とか、そんな深刻な話ではないんです💦
わが家では、2年ほど前から長男がほぼしゃべらなくなりました。必要事項をたま~にやりとりするだけ(思春期の家庭あるあるかもしれませんが…)。
私も無口な方なので、2人でいると終日シーン…です。
一方娘はよくしゃべるタイプ。
最近気がつけば私・夫・娘だけで和気あいあいとおしゃべりしていて、息子だけポツーンとはぐれていることが多いんです。
その場の空気に敏感なHSP母としては、
母として、家族全体のバランスをちゃんととらなくちゃ!全員仲良くしなくちゃ!
ああでも、息子の態度があまりにそっけなくて、話しかけようとすると気が滅入るなあ…。「話しかけるな」オーラが見えるし…。思春期だしな、親がアレコレ聞いたらうっとうしいだろうな。う~んでもこのままじゃ、会話がゼロになっちゃうな…。
オイオイ、息子と娘、最近私を介してしか会話してないや~ん。兄妹仲良くするよう、私ががんばらなくちゃ…。
母は家族の太陽でいなきゃ!明るくいなきゃ!
毎日家族の顔色をうかがい続け、だんだんしんどくなってきて、もともと一人が好きな性格もあって
家族メンドクサイ。ヒトリニナリタイ。
…となり始めてました(これぞまさに、ひとりずもう笑)。
こんな風に焦ってしまう理由は、
家族は、仲良くするもの
家族は、お互いの気持ちを分かり合えるもの
という思いがあったからなんですよね…。
家族の仲がいいのがスタンダードで、いいこと。
仲が良くないのは特殊で、いけないこと。
頭の中に、そんな刷り込みができてしまっていたんですね。
「家族はたましいの学校」という考え方
そんな風に家族関係にモヤモヤ…としているときに感銘を受けたのが、
スピリチュアルカウンセラーとして有名な江原啓之(えはらひろゆき)さんの、
家族はたましいの学校
という言葉でした。
この考え方については、以下の本で紹介されています。
↓子どもとの関係や家族について、スピリチュアルな観点から紹介されている本。出版年は2002年とちょっと古いですが、子育ての常識をひっくり返し、心を楽にしてくれる良書だと思います。
江原さんの「たましい」目線で考える方法は、気持ちを軽くしてくれます。
江原さんの言う通り、家族を「学校のようなもの」だと考えてみると、
クラスメイト全員と仲良くするなんてあり得ます?
どんなに社交的でも、さすがに難しいですよね。
それと同じで、家族も
好かれる人・目立つ人・引っ張る人・律する人・はぐれ者・変わり者など、いろんなタイプが混在しているので、
一概に仲良くしなきゃ、分かり合わなきゃ、と力む必要はないと思います。
もしかすると今の家族とは、「仲良くする」という目的ではなく
- 孤独を知るため
- 生き方・価値観の違う相手がいることを知るため
に一緒にいるのかもしれません。
仲良くないように見えて…実はうまくいっている?
またそもそも、「うまくいっていない」と見なすことすら幻想かもしれません。
次にご紹介するのは、子育て中の方にぜひ読んでほしい、心理カウンセラー根本裕幸さんの本。
こちらの本の中で、家族には以下の5つの役割があることが紹介されています。
- ヒーロー/ヒロイン →リーダー役
- 犠牲者 →お世話役
- 傍観者 →距離をとる人
- 問題児 →何らかの課題・問題を提供する人
- チャーマー →可愛がられる人
家庭内の各メンバーは、無意識にそれぞれの役割を演じています。(1人が複数の役割を果たすことも)
うちでいえば、私がヒロインかつ犠牲者、夫がヒーローかつ傍観者、息子が傍観者、娘がチャーマー、かな?
ときに誰かが悪役(と感じられるような役)を引き受けることもありますが、
それは家族の闇の部分を一手に引き受けるためだったり、結束を深めるためだったりするのだとか。
すべては家庭内のバランスを維持するために起きています。
その役割を果たしていたメンバーがいなくなると、ほかのメンバーが無意識に代わりをすることも多いようです。
示し合わせたわけでもないのに、不思議ですね…。
だから自分や家族の家庭内の立ち位置を、アレコレと心配する必要はありません。
今の関係がどうであれ、ありのまま受け止めればいいのです。
(2024/1/14追記)
↓家族関係について解説している本としては、こちらもすごくおもしろかったです。
自分にしろ、身の回りの人にしろ、当てはまるところが多すぎて…(あと自分が姉弟の「姉」なので、タイトルがすごく気になりましたw)
性格形成には、親子関係だけでなく兄弟関係も大きくかかわっているんですね。
まとめ。家族とは仲良くしなくてもOK、ただし感謝は忘れずに。
「家族とうまくいっていない」は、恥ずかしいことでもなんでもありません。
またもし家族の中で自分の立場が無いように感じたとしても、それは気のせい。あなたがその場所に存在することに、ちゃんと意味はあります。
嫌いなら、嫌いでOK。
苦手なら、苦手でいいのです。
私も、メンタルが落ちるとつい「良い・悪い」のジャッジをしてしまうので…。これは自分に向けたメッセージでもあります。
ただし今ある家族は、縁あって集まった仲間ともいえる存在。
尊敬&感謝の気持ちは忘れずにいたいですね。
(家族にあまりにもひどいことをされていて、感謝なんてとてもできない!という方もいるかもしれません。そのときは、自分の感情を優先させてくださいね💦)
家族神話の思い込みを手放す手助けになれば幸いです(*^^*)