特に思い当たる理由がないのに、なんだかイライラしてしまう…。
この記事は、そんなときに参考になればと思い書きました。
自分を最優先に満たす「シャンパンタワーの法則」
「シャンパンタワーの法則」ってご存じですか?
シャンパンを積み上げ、一番上の段からお酒を注いでいくと、あふれたお酒がゆっくりと下の段に流れていき、
最後にはすべての段がお酒で満たされる…。
この状態を、実際の生き方でもやっていこう!という理論です(ざっくり言うと)。
この場合の一段目は自分、二段目は家族、三段目は友人・職場の人、四段目は社会・地域の人…とたとえられることが多いです。
つまり「自分を後回しにしないでね」ってことですね。
↓シャンパンタワーの法則については、以下の記事でも書いています。
私たちは親から、また学校教育の場で「自分のことよりも、まわりの人のことを考えよう」と教えられます。
それ自体はとても素晴らしいことだと思うのですが…
「自分を置き去りにするととんでもないことになる」と、最近痛感しておりマス(^_^;)
先ほど紹介したシャンパンタワーの法則でいえば、まわりへの貢献を優先するというのは、お酒を下の段にたくさん注いでいる状態といえます。
- 家族との約束を蹴って仕事を優先する
- 家族には楽をさせて、その分自分が必死に働く
- 自分や家族には安いものを与え、贈り物にはお金をかける
- 外での人間関係に疲れてしまい、家族にきつく当たる
など。思い当たること…ありませんか?
なぜ他の人ばかり満たそうとしてしまうの?
私もつい下に注ぎがちです。
でも人間は自分にメリットがないことはしないものです。
下に注ぐことによって必ずメリットがあるはずで…。
そのメリットって何だろう?と考えてみたんです。
そうしたら、感謝される・良い人だと思われることによって「認められたい・愛されたい」というキーワードが浮かんできました。
つまり承認欲求ですね。
(多くの人に愛されれば、安全も確保しやすくなります。根本には「安全欲求」を満たそうという思いがあるのかもしれません)
でも相手が自分のもくろみどおり、感謝してくれるとは限りません。
「この人なら思い通り動いてくれそう」「次もやってほしいな(やってくれるよね?)」と思われる可能性も。
また相手の望みからズレていて、感謝どころか文句を言われることだってあります。
他者のグラスを満たすことによって、自分も満たされるはずが、実際には自分のグラスはカラッカラ…。
わけのわからないイライラは、自分のグラスが「やばいよ!空っぽだよ!」とSOSを発しているのかもしれません。
自分のグラスに注ぐとは、「周りのことなんてどうでもいい!」と思うこととはまた違います。
自分にエネルギー(優しさ・時間・お金など)をまず与え(第1段階)、自分からあふれたものを周りに注いでいく(第2段階)。
1と2がセットです。
実際に試してみたところ、
【下の段によく注いでいる】
- シャンパンタワーと同じで、あふれたエネルギーは下に落ちて消える
- 自分のグラスが空っぽになりやすい
- 「自分にも注いでほしい」という下心が伝わってしまうのか、あまり感謝されない
【上の段によく注いでいる】
- それまでがカラカラだった場合、奪うように自分に注ぎたくなる
- でもだんだん「お腹がいっぱい」と思えてきて、周りに親切にしたくなる
- 下心がないので、周りに受け入れられやすい
という違いがありました。
明らかに、自分に注いだ方がオトクです✨
上の段に注ぐ威力は絶大で、最近は全然知らない人にさえ「幸せでいてほしい」と思えるようになってきました。
自分なりの優先順位を決めておくのも大事
シャンパンタワーの法則を実生活で生かすには、「自分なりのシャンパンタワー(優先順位」を作っておくことも大切だと思います。
「私は友人を特に優先したい」「仕事第一でいたい」という自分なりの価値観があるはずですから。
私の例を挙げると、
- 1段目…自分
- 2段目…夫・子どもたち(子どもは成人したら3段目へ)
- 3段目…親
- 4段目…友人・兄弟・お世話になっている人
- 5段目…親せき・SNSでつながっている人
- 6段目…近所・仕事関連の人
- 7段目…地域の人
- 8段目…遠くに住む人(地球上の人ぜんぶ?)
という風に、かなり細かく分けています。
これを見ると、自分は「プライベート重視派」であることがよくわかります。仕事に重きを置く人や、仲間思いの人はまた違ったランキングになるんじゃないでしょうか。
自分なりのタワー配置を考えることで、人生に対する価値観が見えてくるし、迷ったときにどちらを優先するか、も判断しやすいですよ。
ちなみに、以前のタワー配置はこんな感じでした。
- 1段目…家族以外の人
- 2段目…子どもたち
- 3段目…自分・夫
まさに外ヅラ第一主義!笑
そりゃ疲れるはずだわ…と過去の自分に苦笑いしてしまいました。
自分は「ポンコツ」それでいいのだ!
イライラしているときって、自分に厳しくなりすぎている面もあると思います。
本当はポンコツなのに笑。
何度も私のケースを出してすみません。(何かのヒントになるかもしれないので書きますね)
私は、かなりの気分屋で感情の起伏も激しいです。
でも長年優等生をやってきて「ガマン強いね」と言われることも多く、自分でもむしろ真逆の「冷静で情緒の安定した人間」だと思ってきました。
でも本当は、その方が認められやすいから、そう演じていただけで…。
本来の自分とズレまくっていたために、よくエネルギー切れを起こしていました💦
エネルギーがなくなると、奪いやすそうな人から無意識に奪おうとしてしまいます。
子どもとか、言いやすそうな人に甘えたり攻撃したりして、かなりメンドクサイヤツでしたね💦
…今思えば、人を優先することの多かった実母も、同じような不可解な行動を取ることがありました。(同じ年ごろになって、やっと母の気持ちがわかりました)
…でも自分や、自分の大事な人を傷つけていいはずはないんです。
もっと自分のポンコツさを認めて(言い換えれば、自分へのハードルを下げて)、自分に多くを求めすぎないこと。
もし自分が割を食う展開になったとしても、どうすれば今後自分の機嫌を少しでも上げられるか、を考えていきましょう。
最近Xに投稿したポストですが、自分に優しくすることを優先すると、実際にこういうことが起きます。
最近自分が機嫌よくいられることに全振りしてるんだけど、夫から「いつもありがとうね」と言われる回数が増えた。
— ひいろ@おうち大好き主婦ライター (@hiiro_40) December 26, 2023
お礼言われるようなこと、してる自覚ないんだけど…
妻がニコニコしていて、楽しそうなこと。夫にとってこれ以上の喜びは無いらしい。20年夫婦やってきて、最近やっと気づいたよ😅
自分を満たすことは「した方がいいこと」ではなく、周りの人のためにも「しなければならないこと」だと感じています。
こうやって自分を満たす人が増えると、世界はどんどん優しくなるんじゃないでしょうか。