うつ治療中の、ひいろです。

前回の記事では「本当に動けなくなったとき、自分への愛にやっと気づけた」というお話をしました。

元気なときの私は、自分に対して本当に厳しかったんです。

家事も仕事も子育ても両立させているまわりがうらやましくて、自分にダメ出しばかりしていました。

ひいろ

私なんていない方がいいんだ、って毎日ぐるぐる考えていましたね💦

でも、いざ本当に体が動かなくなって、やっと気づいたんです。

その瞬間に、どんな自分であっても、私は私をちゃんと愛していたんだ、と気づけたんです。

今回は、そんなうつの急性期に、私の心を支えてくれた言葉と、

そこから気づいた「自分をゆるす」ということについて書いてみたいと思います。

似たような境遇の方がもしおられましたら、参考にしてみてくださいね。

美輪明宏さんの「愛の言葉」が胸に響いた

私がうつまっさかりだった2026年6月、美輪明宏さんが亡くなられました。

そのときに公開された、ご本人のメッセージにものすごく勇気づけられたんです。

こんな世の中を生き抜く武器は愛の言葉しかありません

この世のすべての問題を解く鍵は 愛です

愛があれば戦争なんか起こりません

引用元:美輪明宏さんの公式サイトに掲載された直筆メッセージ

ああ、そうだった。

私は産後もうつを経験しており、そのときにもやはり「愛の言葉」が回復のカギだったなあ…。

なんてことを思い出しまして。

ひいろ

あんなに痛い目にあったのに、忘れてたなんて…💦

家ネコ

しかたないよ。愛の言葉が出てこなくなるのが、「うつ」って病気なんだもの。

当時の私の脳は、うつの症状もあって、ネガティブなことばかり考えていました。

体が動かない。いつ治るかもわからない。一体これからどうなるんだろう…。

放っておけば、不安や心配がぐるぐると湧いてきます。

でも美輪さんのメッセージを見て決意しました。

できるだけ自分に向ける言葉を、愛の言葉に変えていこうって。

そのためには、まず、どんな自分もゆるす必要がありました。

自分をゆるすこと。そして、愛の言葉をかけること。

これが私の日課になりました。

動かない体にも、薬にも「ありがとう」

↑今飲んでいる薬たち。抗うつ剤・抗不安薬・睡眠薬・漢方フルコースです。

まずは、思うように動かない自分の体に語りかけました。

「今日もがんばってくれてるね。ありがとうね」

今まで当たり前のように動いてくれていた体です。

家事をして、買い物に行って、家族のために働いて。

そんな毎日を支えてくれていたのに、私はその体に「もっと頑張れ」「これくらいできて当然」と、ずいぶん無理をさせてきたんですよね。

だから、動けなくなった体にも、ありがとうと伝えることにしました。

…とはいえ、脳のおしゃべりは、そう簡単には止まりません。

「このままずっと治らなかったらどうしよう」
「こんなにたくさん薬を飲んでいいの?頭が全然働かないよ」
「このままボケてしまったらどうしよう…」

勝手に不安をしゃべり続けるひいろ①と、とにかく感謝しようとするひいろ②。ふたりのバトルは続きます。

家ネコ

ひいろ②、がんばれ~~~~!!👊

ひいろ

なんなの、この戦い…(-_-;)

うつの中、①の自分に完全に飲み込まれなかったのは、

うつが2回目、という強みもあったかもしれません。

家ネコ

愛の言葉が回復を早めやすい、って実体験があったからだよね♪

とにかくひいろ①の不安に飲み込まれないように、こう言い聞かせました。

ひいろ

これは心の持ちようや、気合いの問題じゃない。脳という臓器の働きも関係する病気なんだ。私の心がけが悪いから、うつになったわけじゃない。

頭が働かないのも大丈夫。車酔いしたときに酔い止めの薬を飲んだら、頭がぼーっとすることがあるでしょ? それと一緒! 私の脳は敏感で酔いやすいの。だから、薬で少し落ち着かせているだけ。

薬も私の体も、必死にバランスをとろうと頑張ってくれているんだから大丈夫!

あと、薬を飲むときにも「ありがとう」と語りかけるようにしました。

うつになった当初は、薬を「副作用の強い、恐ろしいもの」のように感じていたんです。

でも「これは私を助けてくれる味方なんだ」と考えるようになったら、ずいぶん気持ちが楽になりました。

薬を飲むことへの抵抗も減り、お守りのような気持ちで服薬できるようになったんです。

自分の体にも、薬にも、もう少し優しくなってみる。

それだけでも、心の負担は変わるんですね。

「死にたい」と思う自分もゆるす

もちろん、いつも穏やかでいられたわけではありません。

ときには、そんな前向きな言葉をすべて吹き飛ばすほど、ネガティブな声に支配されることもありました。

「死にたい!」「消えたい!」

そんな気持ちが湧き上がることもあったんです。

…実は私、以前からPMS(月経前症候群)の時期になると、「消えたい」と考えてしまうことがよくありました。

でもそんなことを人に話したら、きっと相手は顔をこわばらせて、返答に困ってしまうでしょう。

「そんなことは思うことすら許されない」

そういう空気になることがわかっていたので、口にできずにいました。

でも今回は、その気持ちに対しても、違う接し方をすることにしたんです。

「そうだよね~。わかるよ。すっごくわかるよ」

ひいろ②が、ひいろ①をなぐさめるイメージです。

「死にたい」と思ってしまう自分を、否定せず、そんなことを考えちゃダメだと叱らず、ただ「そうだよね、わかるよ」と受け止めてみる。

私はそれまで、他人(夫や友達)に理解してもらうことばかり考えてきましたが、

結局は、自分以上に自分のことをわかる人間なんていないんですよね。

私、わかってました。

「死にたい」「消えたい」という気持ちの奥には、

❝よく生きたいのに、思い通りに生きられない!つらい!❞

という気持ちが隠れていることを。

元気になりたい。普通に動けるようになりたい。以前のような自分に戻りたい。

なのに、体がついてこない。

そんな苦しさを抱えた自分に、もう一人の自分が「つらいよね」と声をかけてあげる。

不思議なことに、自分の気持ちを真っ向から受け止めるようになってから、

私の中の「死にたい」という気持ちは、急性期をピークに少しずつ減っていきました。

その後、PMSの時期も何度か迎えましたが、

「消えたい」「私はここにいなくていい」という感情は、ほとんど出なくなっています。

ひいろ

心がけのせいだけじゃなくて、

薬の影響もあるんだろうけど…。

もちろん、これが誰にでも当てはまるわけじゃありません。

ただ私にとっては、自分の中にある苦しい気持ちを無理に追い出そうとせず「そうだよね」と認めてあげることが、大きな助けになりました。

つらい気持ちを抱えている自分に追い打ちをかける必要はない。

私は、そう思えるようになったんです。

自分をゆるしたら、スーパーで涙が出た

どんな自分もゆるす。

実はこれ、今までの私には、どうしてもできなかったことなんです。

いつも何かが足りない気がして、もっと頑張らなきゃと思っていました。

休んでいる自分にも、できない自分にも、なかなかOKを出せませんでした。

役立たずの自分は、ここにいても意味がないとまで思っていたんです。

でも今回のひどいうつを経験して、思い知りました。

私は今まで、どれだけ自分の体に無理をさせてきたんだろうって。

どれだけ自分に厳しい言葉を浴びせてきたんだろうって。

動けなくなったことで、ようやく自分の体の声を聞くことができたんです。

「もう頑張らなくていいよ」
「今は休んでいいんだよ」
「どんな自分でも大丈夫だよ」

そんなふうに、少しずつ自分にOKを出せるようになりました。

そして、少し回復してスーパーに行けるようになったとき。

…これがもう、本当に幸せだったんです。

ひいろ

はわわ…。欲しいものを自分の手で取れる✨

歩いて売り場を回れる体力がある✨

買いたいものを買えるお金がある✨

え、スーパーって、こんなに幸せな場所だったっけ?w

当たり前だと思っていたことが、ひとつひとつ、ありがたいものに変わっていました。

うれしくて、涙ぐみながら買い物をしていたんですよ。

スーパーでこんなに多幸感が得られるなんて、思いもしませんでした。

家ネコ

健康であることも、歩けることも、買い物ができることも、決して当たり前じゃないんだよね…。

そんなことに気づけたのは、自分に「今のままでいいよ」と言えるようになったからかもしれません。

自分をゆるすことを続けていたら、やがて、こんなふうにも思えるようになりました。

「今は自分をいたわって、心ゆくまで自分と語り合えるサービスタイムなんだ。これって、ある意味ラッキーかも?」

ひいろ

一足早く、隠居生活が来たみたい…✨

自宅でゆっくりしたいというのは長年の夢でしたから、堂々と療養生活を送っている今、ある意味願いがかなったことになります。

外で頑張って活動している同年代の人たち。

そして、病気と日々向き合っている私。

一見、まったく違う人生を歩んでいるように見えます。

でも、フィールドが違うだけで、お互いに自分の道を進んでいるんですよね。

誰かと同じように頑張らなくてもいい。

誰かと同じスピードで進まなくてもいい。

今の自分には、今の自分の時間がある。

そう考えられるようになってから、自分の境遇が少しずつ腑に落ちてきた気がします。

今回のうつ病体験は、私にとって、これまでの生き方を見直すための「強制リセット」だったのかもしれません。

もちろん、うつになってよかったと言いたいわけではありません。つらいものは、やっぱりつらいです。

でも、その経験を通して、自分に対する接し方を変えることができました。

だから今は、こう思っています。

どんな自分も、ゆるしていい。

動けない自分も、不安になる自分も、ネガティブなことばかり考える自分も。

いつも前向きでなくたっていいし、立派な人間にならなくたっていい。

自分の中からネガティブな声が聞こえてきたら、無理やり黙らせるのではなく、ちょっと耳を傾けてみる。

「そうだよね。わかるよ」

そして、できれば愛の言葉をかけてあげる。

誰かに優しくするように、自分にも優しくしてあげる。

それが、今の私にできる、自分への愛なのだと思います。

ゆるす。とにかく、どんな自分もゆるす。

まだまだ練習中ですが、これからも続けていきたいと思います。

私の経験が、どなたかの参考になれば幸いです(*^^*)

ABOUT ME
ひいろ
ぼっち生活をこよなく愛する、へなちょこ40代後半HSP主婦。WEBライター・ブログなどをコツコツとやりながら、長年の夢だった、ひとり時間を満喫する暮らしを楽しんでいます。