【更年期うつになりました⑤】ゆるす。とにかくどんな自分もゆるす。
うつ治療中の、ひいろです。
前回の記事では「本当に動けなくなったとき、自分への愛にやっと気づけた」というお話をしました。
元気なときの私は、自分に対して本当に厳しかったんです。
家事も仕事も子育ても両立させているまわりがうらやましくて、自分にダメ出しばかりしていました。
私なんていない方がいいんだ、って毎日ぐるぐる考えていましたね💦
でも、いざ本当に体が動かなくなって、やっと気づいたんです。
いやだ!生きたい!元気になりたいって。
その瞬間に、どんな自分であっても、私は私をちゃんと愛していたんだ、と気づけたんです。
今回は、そんなうつの急性期に、私の心を支えてくれた言葉と、
そこから気づいた「自分をゆるす」ということについて書いてみたいと思います。
似たような境遇の方がもしおられましたら、参考にしてみてくださいね。
もくじ
美輪明宏さんの「愛の言葉」が胸に響いた
私がうつまっさかりだった2026年6月、美輪明宏さんが亡くなられました。
そのときに公開された、ご本人のメッセージにものすごく勇気づけられたんです。
こんな世の中を生き抜く武器は愛の言葉しかありません
この世のすべての問題を解く鍵は 愛です
愛があれば戦争なんか起こりません
ああ、そうだった。
私は産後もうつを経験しており、そのときにもやはり「愛の言葉」が回復のカギだったなあ…。
なんてことを思い出しまして。
あんなに痛い目にあったのに、忘れてたなんて…💦
しかたないよ。愛の言葉が出てこなくなるのが、「うつ」って病気なんだもの。
当時の私の脳は、うつの症状もあって、ネガティブなことばかり考えていました。
体が動かない。いつ治るかもわからない。一体これからどうなるんだろう…。
放っておけば、不安や心配がぐるぐると湧いてきます。
でも美輪さんのメッセージを見て決意しました。
できるだけ自分に向ける言葉を、愛の言葉に変えていこうって。
そのためには、まず、どんな自分もゆるす必要がありました。
自分をゆるすこと。そして、愛の言葉をかけること。
これが私の日課になりました。
動かない体にも、薬にも「ありがとう」

↑今飲んでいる薬たち。抗うつ剤・抗不安薬・睡眠薬・漢方フルコースです。
まずは、思うように動かない自分の体に語りかけました。
「今日もがんばってくれてるね。ありがとうね」
今まで当たり前のように動いてくれていた体です。
家事をして、買い物に行って、家族のために働いて。
そんな毎日を支えてくれていたのに、私はその体に「もっと頑張れ」「これくらいできて当然」と、ずいぶん無理をさせてきたんですよね。
だから、動けなくなった体にも、ありがとうと伝えることにしました。
…とはいえ、脳のおしゃべりは、そう簡単には止まりません。
「このままずっと治らなかったらどうしよう」
「こんなにたくさん薬を飲んでいいの?頭が全然働かないよ」
「このままボケてしまったらどうしよう…」
勝手に不安をしゃべり続けるひいろ①と、とにかく感謝しようとするひいろ②。ふたりのバトルは続きます。
ひいろ②、がんばれ~~~~!!👊
なんなの、この戦い…(-_-;)
うつの中、①の自分に完全に飲み込まれなかったのは、
うつが2回目、という強みもあったかもしれません。
愛の言葉が回復を早めやすい、って実体験があったからだよね♪
とにかくひいろ①の不安に飲み込まれないように、こう言い聞かせました。
これは心の持ちようや、気合いの問題じゃない。脳という臓器の働きも関係する病気なんだ。私の心がけが悪いから、うつになったわけじゃない。
頭が働かないのも大丈夫。車酔いしたときに酔い止めの薬を飲んだら、頭がぼーっとすることがあるでしょ? それと一緒! 私の脳は敏感で酔いやすいの。だから、薬で少し落ち着かせているだけ。
薬も私の体も、必死にバランスをとろうと頑張ってくれているんだから大丈夫!
あと、薬を飲むときにも「ありがとう」と語りかけるようにしました。
うつになった当初は、薬を「副作用の強い、恐ろしいもの」のように感じていたんです。
でも「これは私を助けてくれる味方なんだ」と考えるようになったら、ずいぶん気持ちが楽になりました。
薬を飲むことへの抵抗も減り、お守りのような気持ちで服薬できるようになったんです。
自分の体にも、薬にも、もう少し優しくなってみる。
それだけでも、心の負担は変わるんですね。
「死にたい」と思う自分もゆるす
もちろん、いつも穏やかでいられたわけではありません。
ときには、そんな前向きな言葉をすべて吹き飛ばすほど、ネガティブな声に支配されることもありました。
「死にたい!」「消えたい!」
そんな気持ちが湧き上がることもあったんです。
…実は私、以前からPMS(月経前症候群)の時期になると、「消えたい」と考えてしまうことがよくありました。
でもそんなことを人に話したら、きっと相手は顔をこわばらせて、返答に困ってしまうでしょう。
「そんなことは思うことすら許されない」
そういう空気になることがわかっていたので、口にできずにいました。
でも今回は、その気持ちに対しても、違う接し方をすることにしたんです。
「そうだよね~。わかるよ。すっごくわかるよ」
ひいろ②が、ひいろ①をなぐさめるイメージです。
「死にたい」と思ってしまう自分を、否定せず、そんなことを考えちゃダメだと叱らず、ただ「そうだよね、わかるよ」と受け止めてみる。
私はそれまで、他人(夫や友達)に理解してもらうことばかり考えてきましたが、
結局は、自分以上に自分のことをわかる人間なんていないんですよね。
私、わかってました。
「死にたい」「消えたい」という気持ちの奥には、
❝よく生きたいのに、思い通りに生きられない!つらい!❞
という気持ちが隠れていることを。
元気になりたい。普通に動けるようになりたい。以前のような自分に戻りたい。
なのに、体がついてこない。
そんな苦しさを抱えた自分に、もう一人の自分が「つらいよね」と声をかけてあげる。
不思議なことに、自分の気持ちを真っ向から受け止めるようになってから、
私の中の「死にたい」という気持ちは、急性期をピークに少しずつ減っていきました。
その後、PMSの時期も何度か迎えましたが、
「消えたい」「私はここにいなくていい」という感情は、ほとんど出なくなっています。
心がけのせいだけじゃなくて、
薬の影響もあるんだろうけど…。
もちろん、これが誰にでも当てはまるわけじゃありません。
ただ私にとっては、自分の中にある苦しい気持ちを無理に追い出そうとせず「そうだよね」と認めてあげることが、大きな助けになりました。
つらい気持ちを抱えている自分に追い打ちをかける必要はない。
私は、そう思えるようになったんです。
自分をゆるしたら、スーパーで涙が出た
どんな自分もゆるす。
実はこれ、今までの私には、どうしてもできなかったことなんです。
いつも何かが足りない気がして、もっと頑張らなきゃと思っていました。
休んでいる自分にも、できない自分にも、なかなかOKを出せませんでした。
役立たずの自分は、ここにいても意味がないとまで思っていたんです。
でも今回のひどいうつを経験して、思い知りました。
私は今まで、どれだけ自分の体に無理をさせてきたんだろうって。
どれだけ自分に厳しい言葉を浴びせてきたんだろうって。
動けなくなったことで、ようやく自分の体の声を聞くことができたんです。
「もう頑張らなくていいよ」
「今は休んでいいんだよ」
「どんな自分でも大丈夫だよ」
そんなふうに、少しずつ自分にOKを出せるようになりました。
そして、少し回復してスーパーに行けるようになったとき。
…これがもう、本当に幸せだったんです。
はわわ…。欲しいものを自分の手で取れる✨
歩いて売り場を回れる体力がある✨
買いたいものを買えるお金がある✨
え、スーパーって、こんなに幸せな場所だったっけ?w
当たり前だと思っていたことが、ひとつひとつ、ありがたいものに変わっていました。
うれしくて、涙ぐみながら買い物をしていたんですよ。
スーパーでこんなに多幸感が得られるなんて、思いもしませんでした。
健康であることも、歩けることも、買い物ができることも、決して当たり前じゃないんだよね…。
そんなことに気づけたのは、自分に「今のままでいいよ」と言えるようになったからかもしれません。
自分をゆるすことを続けていたら、やがて、こんなふうにも思えるようになりました。
「今は自分をいたわって、心ゆくまで自分と語り合えるサービスタイムなんだ。これって、ある意味ラッキーかも?」
一足早く、隠居生活が来たみたい…✨
自宅でゆっくりしたいというのは長年の夢でしたから、堂々と療養生活を送っている今、ある意味願いがかなったことになります。
外で頑張って活動している同年代の人たち。
そして、病気と日々向き合っている私。
一見、まったく違う人生を歩んでいるように見えます。
でも、フィールドが違うだけで、お互いに自分の道を進んでいるんですよね。
誰かと同じように頑張らなくてもいい。
誰かと同じスピードで進まなくてもいい。
今の自分には、今の自分の時間がある。
そう考えられるようになってから、自分の境遇が少しずつ腑に落ちてきた気がします。
今回のうつ病体験は、私にとって、これまでの生き方を見直すための「強制リセット」だったのかもしれません。
もちろん、うつになってよかったと言いたいわけではありません。つらいものは、やっぱりつらいです。
でも、その経験を通して、自分に対する接し方を変えることができました。
だから今は、こう思っています。
どんな自分も、ゆるしていい。
動けない自分も、不安になる自分も、ネガティブなことばかり考える自分も。
いつも前向きでなくたっていいし、立派な人間にならなくたっていい。
自分の中からネガティブな声が聞こえてきたら、無理やり黙らせるのではなく、ちょっと耳を傾けてみる。
「そうだよね。わかるよ」
そして、できれば愛の言葉をかけてあげる。
誰かに優しくするように、自分にも優しくしてあげる。
それが、今の私にできる、自分への愛なのだと思います。
ゆるす。とにかく、どんな自分もゆるす。
まだまだ練習中ですが、これからも続けていきたいと思います。
私の経験が、どなたかの参考になれば幸いです(*^^*)

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