最近のテレビドラマや雑誌、トーク番組を見ていると「世の中は共働きが当たり前」という雰囲気ですね。
まるで専業主婦は、この世から絶滅したかのよう…。
(「絶滅危惧種」なんて言ってるドラマもありました)
私自身は、ライターやブログからお小遣い程度の収入は得ているものの、
ほぼ専業主婦の立場です。
ですから昨今の空気に「え、私って最後の生き残り?」とソワソワしてます(@_@;)
(イリオモテヤマネコ的な…)
もくじ
データを見てみると…専業主婦は4人に1人!

でも先日、総務省「労働力調査(詳細集計)」をのぞいてみて…
「ん?」と思いました。
専業主婦は今も 20~30%ほど存在していて、4人に1人くらいの割合 なんです。
(ここで言う専業主婦とは、「妻が仕事をして収入を全く得ていない」状態を指します。
パート主婦は「雇用者」に含まれるため、共働き世帯としてカウント)
年代ごとの傾向をざっくり見ると、こんな感じです👇
妻の年代 | 専業主婦の割合(予測) | 主な背景・傾向 |
20代 | 30%〜35% | 出産・育児による一時的な離職のため、現役世代の中では最も高い水準 |
30代 | 25%〜30% | 育休制度の定着や、経済的な理由から就業を継続するケースが増加 |
40代 | 20%〜25% | 子育てが一段落し、再就職(多くはパート)する人が多い |
50代 | 25%〜30% | 専業主婦に戻るケースや、夫の定年が近づき就労をセーブするケースも出てくる |
割合は、2024年までの結果をもとにAIに予測してもらったよ!(2025年の統計がまだ確定していないため)
…。
…。
4人に1人って結構多くない?(世代によっては3人に1人)
え?少ないの?
たとえば…。
スマートフォンユーザーの中で「毎日SNSをチェックしている人」がそれくらいの割合だね。
あとは日本の「高齢者人口」と同じくらいだね。
ぜんぜん少なくない!
Σ( ̄□ ̄|||)
絶滅と言うには、ちょっと数が多すぎるような気が…💦
もちろん大多数ではないけれど、既婚者の1/4ってかなりの数です。
それなのに世の中の空気は「共働きありき」で進んでいる。
このギャップの理由を考えてみると、次の2つが大きいように思います。
①メディアが共働き世帯を前提に話題を選んでいる
→ 視聴者・読者の最大多数が共働きなので、それが「普通」として語られがち。
②国が共働きを推進している
→ 「女性の就業率を上げたい」という国の方針があり、税制や制度も共働き有利にシフト中。
つまり専業主婦は「それなりに存在しているのに、国やメディアの方針として減らされつつある立場」ってことですね。
なんだか肩身が狭いのは、そのせいか…。
それでも専業主婦を選ぶ理由がある

面白いのは、これだけ「働けムード」が強いのに、それでも専業主婦を選んでいる人が一定数いることです。
また結婚相談所「Presia」が2025年10月におこなった調査によれば、
「20代~40代の独身女性のうち、6割弱の女性が(本当は)専業主婦を希望」という結果が出たそう。
つまり「お金の問題」や「世間からの圧力」がなくて、女性本人が望むままに行動したとしたら、
専業主婦と共働き主婦の割合は6:4になる、ってことかな。
これらの結果からも、
実際には 「時間の余裕を大切にしたい」 「子育てに集中したい」と願っている女性が相当数いることがわかります。
私もその1人です。
仕事もいろいろやってみましたが、どうしても健康・家族との時間 がおろそかになりがちで…。
すべてをやりきるにはかなりの気力がいるな、と感じました。
私はなまけものなんだろうか…。
そう思ったこともあります。
でも、多分逆です。
マジメで不器用すぎるんだと思います💦
だから全部取ろうとすると、どれも満足できなくて、しんどくて不機嫌になり、どんどん自分が嫌いになってしまうんです。
私みたいな人、わりと多いんじゃないかな…。
最近は仕事量を減らしましたが、
夫や子どもに尽くす時間が増え、家事に費やせる時間が増えたので、
これもまた良しだなと思っています。
(家庭内がおだやかになれば、家庭外にも伝染して、
ほんの少しでも優しい社会に変えていけるかな、なんて気もしています)
働きたい人も、ゆったりしたい人も。どちらも大切

働きたい女性は昔からいるし、その人たちが力を発揮できる仕組みは大事です。
いざというときのために収入の柱を用意するのも、大賛成です。
…ただ。
「ゆったりしたい派」がいづらい雰囲気になるのは、おかしいなって感じています。
「みんながんばっているからあなたもがんばれ」という空気は、いい加減なくなってほしい。
(「みんながんばっているし、私もがんばりたい!」はOKだけど)
誰もが「私はこう生きたい」と、堂々と言える社会にしていく必要があると思います。
「私は、ゆっくり生きたいの!
夫に言われたからでもなく、子どものためでもない。
私がそうしたいの!」
こんな風にきっぱり言えたらいいよね。
あ、もちろん女性だけじゃなく男性も。
私自身の気づき

私、以前は「働いて、妻・母以外の何者かにならなきゃ!」と焦っていたのですが、
今思うとそれは 「そう思わないと許されないのでは…」という刷り込み が大きかった気がします。
「私もがんばってます!」って言えば評価されるし、後ろ指をさされない。
だから独身時代も含め、やたら「私はがんばってる」「忙しい」アピールをしてました…💦
でも世間の声をぜ~んぶとっぱらって、それでもあなたは何者かになりたい?
って聞かれると、「そこまでじゃないなあ…」っていうのが本音でした。
(なれればラッキーだけど、そのために心の余裕は失いたくない)
最近はゆったり派として暮らしていますが、そんな自分でもOKと思えるようになったのは、つい最近です。
少し休みたい…そう思う自分も大事に

現在、共働きとしてがんばっていらっしゃる方へ。
がんばりすぎて疲れたとき「専業主婦になりたいな」と思う瞬間があってもいいと思います。
人にはそれぞれ、今の自分にちょうどいいペースがあります。
少し立ち止まって息を整えることも、“ちゃんと生きる”の一部ですから。
今すぐ休めるかは状況次第だけど、
ペースダウンする・優先度の低いものを手放す――そんな小さな一歩からでも始められるかもしれません。
まとめ。専業も共働きも、“自分のペース”で生きればいい

専業主婦は絶滅どころか、4人に1人は存在しています。
社会や制度が共働き前提に動いているため、存在感が薄く見えているだけ。
「本当は専業主婦希望」がかなりの数いることからみても、今後も絶滅することはないでしょう。
「働いて生き生きと暮らす」「ゆったりマイペースに過ごす」どんな生き方も正解なのだから、
周りに合わせすぎず、自分の心に正直に生きていけたらいいですね(*^^*)