私はHSPだと思う、という方にお聞きしたいんですが…。
車の運転、ぶっちゃけ苦手じゃないですか?
私も、大の苦手です💦
でも「運転が苦手で」って人に話しても、ネット検索してみても、
「恐怖心を克服しよう!」という話ばかりで…正直ちょっとウンザリしています。
苦手なものって、克服しなきゃいけないの?本当に?
HSPはなぜ運転が苦手?
HSPの人がなぜ運転を苦手と思うのか、理由を考えてみました。
①他の車の反応が気になるから
1つはコレ!ほかの車の運転手の反応が、とにかく気になります…。
HSPさんは相手の気持ちを察する能力が高いですが、運転中ももれなく対向車や後続車の顔色をうかがっちゃうんですよね。
「曲がるタイミング遅い」とか「もっと早く駐車してくれよ」って思われてるんじゃないかって、ドキドキして焦っちゃう…。
え~?別にどう思われたっていいんじゃないの?その時たまたますれ違うだけの人なんだし。
ダメなの!それでも気になっちゃうの!
私は車の免許を取って30年になりますが、これまで何度も何度も車を擦りました。
だから愛車はあっちもこっちも傷だらけ…。
慎重に運転するので、派手な事故を起こすことはないんです。
でも擦るときって、必ず対向車や後続車に焦ったとき。ふだんならやらないような強引な行動をとっちゃってる。
最近「できるだけ相手の顔を見ないようにしたら、マシかも!」と気づいて、それ以来擦る機会はだいぶ減りましたが、
HSPの❝相手の感情を察しようとする能力❞って、運転にはかなり不利だと思っています。
②マルチタスクが苦手だから
2つ目は、マルチタスクを求められる運転が、HSPと相性が悪いから。
同乗者とのやりとりとか、対向車の顔色とか、あの角から誰か飛び出してくるかもとか、待ち合わせ時間に間に合うかしらとか…。
運転中って脳をフル回転させる必要があります。
マルチタスクが苦手なHSPにとって、運転は特に難しいスキルだと思います。
仕事のコツでよく「HSPさんは、マルチタスクをやめてシンプルに」なんて言われますが、
車の運転はシンプルにすること自体が難しいです。
車の運転は多くのHSPさんにとって、苦手なジャンルに入るんじゃないでしょうか。
道に迷いやすいと、さらに難易度は上がる
あとこれは女性のHSPさんあるあるかもしれませんが、空間認識力のなさ×HSPが組み合わさると、運転はさらに難しくなります💦
空間認識力って?
ものの位置関係を認識する能力のことだよ。これが発達してると、目的地と現在地の関係が直感的にわかるらしい…。ちょうど鳥が見るみたいに、地図を上から俯瞰して見るようなイメージかな。
私は空間認識力ゼロで、目的地と現在地との関係が、まるっきりわかりません。
(ショッピングモールや居酒屋でトイレに入ると、どっちから来たかわからなくなるタイプ💦)
目的地を目指すときも、地図を上から見る感覚はなくて、目印や途中の景色を写真みたいに記憶します。
だからちょっと曲がるポイントを間違えると、もう目的地からどのくらい離れたのかわからないんですよね。
ここはどこ?私は誰?(いや、私はわかるけども!笑)
だからますます、運転が怖いです。
私の夫もHSPですが、そういうことは無いそうです。だから運転が苦手、は女性HSPさんによく見られる特徴なのかも。
空間認識力が低いと、車幅感覚もつかみにくいんですよね。
この道幅、通れるの?通れないの?って迷うので、狭い道も通れません。
運転が苦手だと感じたら、回避する方法を考えよう
私には、子どもが2人います。(上の子はもう高校生です)
子ども関連で車を出さなければいけないことも多く、長年「もっと練習して、いろんなところに行けるようにならなきゃ」と自分を追いつめてきました。
でも最近、考えを変えました。
HSPはいろんなリスクを拾って不安になりやすいですが、
こと運転に関しては、ちょっとしたミスが命にかかわることもあります。
そりゃ、不安になって当たり前やん…。
って思うのです。
運転がうまくなって、いろんなところに行きたい!楽しみたい!という思いがあるなら、もちろん練習すればいいけれど。
誰かの役に立つために、とか、迷惑をかけるから、といった外付けの理由だったら、もう克服しなくていいんじゃないかと。
最近そんなふうに思うようになり、運転をする・しないの判断を次のように決めてしまいました。
危険を回避するためのマイルール①慣れない道は走らない
まず1つ目は、基本的に慣れている道だけを走る!
初めての場所に行くときは、運転に慣れている人におまかせします。
以前は無理して自力で行こうとしていましたが、
もうキッパリと「慣れている場所に限り」と決めてしまいました。
決めてしまうと迷わなくなるので、ラクです。
危険を回避するためのマイルール②できるだけ1人で運転する
2つ目は、できるだけ助手席や後部座席にほかの人を乗せない!
(どうしても行かなければならない、かつ初めての場所に行くときは特に)
もし横に人を乗せる場合は、「運転が苦手だから、あまり話しかけないで」とあらかじめお断りをしておきます。
HSPの得意な、シングルタスクに持っていくわけですね。
それでもおしゃべりな娘はよく話かけてきますが、余裕がないときは「ちょっと黙って!」と会話を止めてもらいます。
危険を回避するためのマイルール③❝運転苦手キャラ❞を確立する
これが一番重要かもしれません。「私は運転が苦手なんです」と事あるごとにまわりに伝えます。(根気よくやるのがコツ…)
以前はよく娘に、「○○に友達同士でお出かけしたいから、車出して」とお願いされていました。毎回相手の親御さんにお願いするのも気がひけるし、こちらも引き受けなきゃなあ…なんて。
でもやめました。
- 「運転苦手だから、車は出せないんだよ。ほかのことなら協力するけど」
- 「運転苦手だから、混み合う駅までは迎えにいけないんだよ。すいてる場所ならいいけど」
- 「運転苦手だから、ほかの人に頼んでもらっていいかな?」
- 「運転苦手だから、自力で行ってもらっていいかな?」
とにかく「運転苦手だから」の一点張りで押し通します!
無理して車を出しても、のちのち頼んできた相手を恨むことになるかもしれませんw(過去何度も恨みました)
禍根を残すくらいなら、運転が得意な誰かにおまかせして、罪悪感を持たないことを意識しています。
危険を回避するためのマイルール④綿密なシミュレーション
4つ目。とはいえ、どうしても避けられないイベントもありますよね。
そんなときは、綿密にシミュレーションをおこないます。
グーグルマップで道順を細かく確認し(できればストリートビューで、景色を全部インプット)、目印をしっかり確認。
もし道を間違えたときは、どこに退避して、どこまで戻って…と細かく調べておきます。
それでも不安なら、事前に1人で予習。
それはなかなか…めんどくさいにゃ~。
うん。だから基本は「運転しないキャラ」でいきます。
運転は苦手なままでいい。焦る状況を作らないことが一番大切。
今回の記事を書こうと思ったのは、運転はうまくなるもの・克服するもの っていう感覚がまだ根強いんじゃないかな…と思ったからです。
男性の場合は特にそうだと思うし、女性であっても子どものいるママなら「子どものために運転くらいできないと…」という雰囲気があったりします。
でも、本能的に怖いと感じながら、自分に負荷をかけるのって、(自分への)いじめじゃない?
と最近思うようになりました。
怖いと思う自分の気持ちに寄り添って、やらなくていい方向を探してあげることが、
自分の思いや、存在自体を尊重するってことじゃないかと。
私の考えは一例なので、もちろん運転をがんばる!ということでもいいと思います。
でももし「本当は運転したくないんだけどなあ」という思いがあるなら、よかったら参考にしてみてください。
苦手なものは、苦手なままでいい。苦手なものがあっても、あなたの価値は変わらない。
今回は、そんなお話でした(*^^*)