この春、長男が県外の大学に進学することになり、自宅を離れました。
よく「子どもの旅立ちが、さびしくてたまらない」なんて話を聞きますが…。
私のようなぼっち好きの母には、無縁の世界だろうな~。
と思っていたんです。
…でも!そんなことはありませんでした💦
息子の旅立ちを見届けて2週間。今の心境を語ります。
「進学を機に家を出る」は理想通り。でも…

私は以前から、子どもには大学進学時に1人暮らしをさせるつもりでした。
(就職時だとしんどいだろうし、できれば余裕のあるうちに自活の練習をしてほしかった)
親側も、一緒に暮らしているとつい子ども優先になってしまうしね…。
誰にも気がねせずマイペースに過ごしたい!ずっとそう思ってきたもんね~💕
ところが。
いざ大学から「合格」の2文字をいただいた瞬間、なんともいえない気持ちになりました。
この瞬間が来ることはわかっていたのに。
それなのに、息子と笑いあった頃のこと、かわいかった頃のことが次々と思い出されて…。
そういうものかもしれないね…。
旦那さんはどうなの?やっぱりさびしそう?
う~ん。そうでもないかな。相変わらず仕事のことで頭がいっぱいみたい💦
ネットで「空の巣症候群※」を検索してみても、悩んでいるのはたいていお母さんです。
※空の巣症候群=子どもが家を出たときに、多くの親が感じる憂うつで不安になる苦しみのこと
自分の一部を失ったような、この表現しがたい気持ちは、母特有のものなのかもしれません。(もちろん人によるだろうけど)
長年、夫婦をやってきたのでわかります。
こんなとき自分のさみしさをパートナーに訴えても、
おそらく逆効果になるでしょう。
(温度差がすごくて、余計につらくなるパターン)
このキモチは、自分でどうにかするしかないなあ…(T_T)
執着を断ち切るため、母は暴走する(笑)

外に出すと決めた以上、子どもを信頼して見守る!
今までポンコツ母だったんだから、最後くらい気持ちよく送り出そう!
過去はもう振り返らないぞ!
強く決心した私は、
「あなたが出たあとは、私の寝る場所として使いたい」と、子ども部屋の片づけを断行することに決めました。
そしてテキパキとお片付け。(3月で、まだ本人がいるのに笑)
とりあえず、未練を物理的に断ち切る作戦です。
彼が旅立つのがうれしくてたまらないように、見えなくもない…💦
たしかにそう見えたかも…。
でも本当は、感傷にひたりたくなかったからなんです!
そんな私の様子を見て夫は、
「昔実家を出るときに、親が部屋をすごい勢いで片づけるから『いや二度と戻らないわけじゃないから!』って苦笑いしたことがある」
と笑いました。
子どもが旅立つときの親は、どこも似たようなものなのかもしれませんね。
子どもに執着してしまうのは、子育て成功のしるし?

私もかつて同じタイミングで、実家を出ました。
そのときの経験から思うのですが、
親からの「執着のエネルギー」って、どうしても言葉や態度に見え隠れします。
執着っていうと聞こえが悪いけど、心配しすぎるとか、そういうのですね。
なにしろ18年間、目をかけ・手をかけ続けてきたし、
それが急になくなるって言われても、気持ちがついてきませんよね💦
ところが子ども側は、もう未来のことしか見えていません。
今後への期待・不安で頭がいっぱいなわけで、親のことなど構ってられないというのが本音だと思います。
親子間のこの気持ちのズレがなかなかやっかいで、3月中はかなりモヤモヤしていました。
(受験と新生活準備でヘトヘトなのに、さらにストレスを負うっていうね…つらいね受験生の親(T_T))
でもそんなときに、ふと目にした文章に心を救われたんです。
誰が言った話かは忘れましたが、たしかこんなニュアンスだったはず…。
親が子どもに執着するのは、子育てが成功した証(逆に無関心だとマズイ)
子どもが親に執着しないのが、子育てが成功した証(逆に執着するようだとマズイ)
これを聞いたときに、妙にホッとしたのを覚えています。
だってそれってつまり、
親は子どもに執着してもいい。自分なりに子育てをがんばってきたってことだから。
子どもは、親に与えられたものに満足したからこそ、親を振り返らない。
ってことでしょう?
全然うまくやれた自信はないし、むしろ下手すぎて子に平謝りしたいけど…。
でも当時の自分なりの、ベストは尽くせたのかも。
そう思うことができました。
…さあ!それなら、あとやるべきことは、
この「つい湧き出てくる執着エネルギー」をいかに悟られないようにするかってことですね。
これは多分、子離れ期の最大ミッションなんじゃないでしょうか。
…が、がんばろ…💦