インターネット上で気軽にお仕事ができる、クラウドソーシング。
その代表格ともいえるのが、会員数470万人をほこるクラウドワークスです。
でもクラウドワークスについて調べると「クラウドワークス やばい」「クラウドワークス やめたほうがいい」というキーワードがちらほら…。
「始めてみたいけど、ホントに大丈夫なの?」
と不安になっている人も多いんじゃないでしょうか。
5年前の私もそうでした。
しかも当時の私は、10年以上専業主婦・疲れやすいHSP気質・うつを長患い の三重苦💦 その頃から「やばい」の噂もあったクラウドワークスですが、「外で働くよりはマシかも…」とビクビクしながら会員登録した覚えがあります。
でもこんな私でも、どうにか5年間クラウドワークスでワーカーとして活動できています。
そしてやってみた結果「やばい」部分を上手に避ければ、ちゃんと収入が得られることも分かりました。
今回は当時の私のような方でも安心してクラウドワークス活動を始められるよう、
「やばいとされるワケ」「5年やってきた中で実際にあったやばい案件」「やばい案件を回避して、安全にクラウドワークスを利用する方法」
などを解説したいと思います。
- クラウドワークスに興味があるが、悪い口コミが多く不安
- クラウドワークスを安全に利用する方法が知りたい
- 実際にワーカーとして働いている人の意見が聞きたい
クラウドワークスは何がやばいの?
ここからは、クラウドワークスが「やばい」といわれる理由5つを挙げていきます。
理由①:報酬が安い
まず多くの経験者が口にするのが、報酬の安さ。
2023年度の最低賃金(全国平均)は、ついに4ケタとなり1,004円だそうです。
でもクラウドワークスで仕事を始めてすぐは、1時間あたりの報酬がこの最低賃金に満たないケースがほとんどです。(300円/時間とか、500円/時間とか…。50円ってことも💦)
ではなぜそんなことになるのかというと…。
クラウドワークスのクライアント(発注者)向け画面を見ると分かるのですが、「1/3の値段で依頼できた!」「募集コストや時間がかからない」という声が多くあがっているんです。
つまりクライアントにとってクラウドワークスとは、できるだけ安く・かつ早く仕事をやってもらうためのサイトだということ。
ほとんどのクライアントは「できるだけ費用をおさえたい」という目的でここへ集っています。
またクラウドワークスでは、システム利用料もワーカー側が支払うしくみ。(報酬10万円以下の場合、約20%)
その結果どうしても、報酬額は安くなりがちです。
中には残念ながら「安く書い叩いてやろう」と考えているクライアントもいて、特に初心者の場合そういった地雷案件に出くわす可能性もあります。
私が一番最初に受けた仕事は1記事100円のライティング。当時は何も知らず「予算が少なくてライターにあまり払えないのかもなあ」と悠長に構えていたのですが…、たまたまそのクライアントがSNSで「月収100万円達成!」と宣言しているのを目撃。そっか、買い叩かれてたのか…とテンションがダダ下がりになりました。今となっては笑い話だけどw
特に「初心者歓迎!」「スキルが手に入ります」とワーカー側のメリットをやたら強調する案件(かつ報酬は0.1円/文字以下)を選んでしまうと、やりがい搾取されてしまい、
「いくらがんばっても、ちっとも稼げない…」という状態におちいりやすいです。
ですからクラウドワークスで案件を選ぶ際には、
を意識することが大切です。
いくら金額が高めでも「構成を作って、画像を添付して、リンク先を作って、のせる商品を選んで、ワードプレスに出稿して…」と
作業範囲が広すぎる案件は膨大な時間がかかり、時給換算すると安くなってしまうことも。
選ぶときは、時間単価だけでなく「こまごました作業で時間を取られないか」もよくチェックしなくてはいけません。
…さっきから「安い」「安い」と連呼しているので「なんかますます不安になってきた…」と思った人がいたらゴメンナサイ(-_-;)
でもちょっと待って!
永遠に「安い」が続くわけじゃないので、そこは安心してくださいね。
コツコツと実績を積めば、
- プロクラウドワーカーに認定され、高単価案件を受注する
- クラウドテックなどの、高単価サイトに進出していく
- ライター達をまとめるディレクターとして活躍する
- ココナラなどの、スキル販売サイトに出品する
- 大きなサイトの専属ライターになる
- 自サイトの運営や、独自コンテンツの販売をおこなう
といった、いろんな道が開けてきます。
「単価が安いからダメ」ではなく、「単価の安い時期を乗り越えれば次が見えてくる」と考えるといいと思います。
報酬が高くなるほどワーカーを「パートナー」として丁寧に扱ってくれるクライアントが多い印象があります…。
「継続は力なり」って言いますが、続けていると実際良いことも増えてきます。
理由②:報酬を払ってくれない
ボランティアじゃあるまいし、報酬がもらえないなんてあり得ませんよね…。
でも残念ながら、納品後連絡が取れなくなったり、ワーカー側の不手際を理由に報酬が支払われなかったりすることもあるようです。
またライティング案件で多いのが、「テストライティングと称して記事を持ち逃げするケース」。
私もそういうクライアントに出会ったことがあります。ちゃんと納品しているのに「納品が確認できません」と突っぱねられたり、「テストなので報酬は出せません。記事は破棄します」と言ったにもかかわらず後日しれっとサイトに使われていたり…💦
また「意図的に払わない」という悪質なケースばかりではなく「悪気はないが担当者の金払いが悪い」ということもあるようです。
お金にルーズな相手は、仕事相手としては致命的です。
互いに顔を合わせないクラウドソーシングでは特にそういったトラブルが多いため、以下の対策が必要です。
特に「テストライティング」には要注意です。
本当に「ライターの力量をテストしたい」と考えているクライアントであれば、せいぜい500文字~1000文字程度の課題を課すことがほとんどです。
「テストとして5000文字以上の記事を提出させる」「何記事も書かせる」「テストだけ極端に安い」という場合、欲しいのはあなたのスキルではなく「無料で手に入る記事」かもしれません。
ただ、担当者の都合で単に検収が遅れていることもあります。(連絡したら「手続きが遅くなってすみません💦」とお詫びされることも多いです)
悪質なケースはまれなので、心配しすぎないことも大事ですね…。
理由③:募集内容と中身が違う
いざ作業を開始してみると、応募時の内容と違っていた…ということもあります。
私の場合は、作業を始めようとしたら「契約時にお伝えした金額は最終的なお支払い額です。最初はその半額からスタートで、貢献度に応じて単価をアップしますね」と告げられたことがあります。Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
またよく聞くのが、「何度も修正を依頼される」「後から作業を追加される」というケース。
この場合は、クライアント自身が完成形のイメージができていなかったり、言葉足らずだったりするのかもしれません。
これを回避するには、以下の対策が必要です。
理由④:そもそも詐欺案件
一番注意しなければならないのが、詐欺のターゲットにされてしまうケース。
マルチ商法やねずみ講・ネットワークビジネスに勧誘される、また外部サービスやメルマガへの登録、セミナーやスクールへの参加をうながされる案件などがあります。
個人情報(ラインIDやメールアドレス、電話番号など)をたずねられたときは注意しましょう。
アヤシイと思ったらきっぱり断り、そのお仕事は辞退してください。
ただし正当な案件であっても、チャットワーク・slackなどの「チャットツール」を使いたい、という提案を受けることはあります。(多くのワーカーと情報共有できて便利なため)
この場合はクラウドワークスに「サービス外連絡申請(クラウドワークス外でのやりとりをしたいと申し出ること)」をおこないましょう。基本的にクラウドワークスでは、サイトを介さない直接取引を禁止しています。
また「商品をかわりに買ってほしい、代金はあとから払う」「契約にあたって初期費用がかかる」「テストは落選したが、かわりに別の案件を紹介する」なども危険です。
「カンタンに稼げる」という触れ込みで募集されていることが多いのですが、「カンタンに稼げるうまい仕事」なんて…ありませんよね。
理由⑤:案件内容が違法
案件の中には「嘘のレビューを書いてほしい」「別サイトをパクった記事を書いてほしい」といった違法案件が混じっていることもあります。
案件説明の中にそれらしい内容があったら、避けた方がいいでしょう。
とはいえ、初心者の場合は良し悪しの判断がつきにくいですよね。(クライアントが「これは違法案件です」と書いてくれるハズはないし…)
トラブルに巻き込まれないためにも、事前にクラウドワークスのガイドラインを確認しておくことをおすすめします。
仕事依頼ガイドライン、利用規約に抵触するような悪質案件についてのお知らせ
やばい案件を回避するにはどうしたらいい?
先ほども説明しましたが、クライアントはできるだけ費用をおさえたいと思っています。
買い物をする側の立場からしたら当然ですよね。
でもお互い気持ちよく仕事をするためには、win-win(双方が満足する)の気持ちがあるかどうかが大切。
だからこそ、応募の際にはまず第一に
このクライアントは、一緒にいい仕事ができるパートナーを探しているのか。それとも搾取する相手を探しているのか。
をしっかり見極めましょう。
特に気をつけた方がいいポイントを、以下にまとめてみました。
①0.5円~1円/文字くらいの案件に応募し、極端に低いものは受けない
②作業範囲が広いと、結果的に単価が下がるので注意
③追加作業を頼まれたら、別途費用をもらえるよう交渉する
④作業は必ず仮払いされてからおこなう
⑤テストが安すぎる案件は受けない
⑥個人情報を聞き出そうとする案件は要注意
⑦ワーカー側に費用負担が発生する案件はNG(一時的にでもダメ)
⑧ガイドラインに抵触しそうな危ない案件は避ける
⑨募集内容と実際の作業が違う場合は、できるだけ早く辞退する
⑩他ワーカーからの評価が低いクライアントも避ける(返信が遅い、なども注意)
ぜひ参考にしてくださいね。
↓応募の際にチェックすべき項目については、以下の記事でも詳しく解説しています。
あわせてチェックしてみてくださいね。
やばい案件をうっかり受けてしまったらどうする?
いざ契約を結んでから「やばい案件だった!」と気づくこともあるかもしれません。
そんなときにはどうすればいいのでしょう。
「これも経験」と思ってガマンする
私もこれまで何度か「やばいかも…」と思う案件に当たってきましたが、結局これという手を打てないままでした。(ちょっとずつそのクライアントから距離をあける感じに…)
単発のお仕事であれば、「いい経験だった」と次に生かすのもアリかもしれません。
でも継続のお仕事だったり、この先かなりの労力が見込まれたりする場合は、勇気を出してNO!と言った方がいいです。
クラウドワークスの活動はプライベートのお付き合いではありません。
あくまでもビジネスなんです。
自分に負荷がかかりすぎる・搾取されていると感じたときは義理を通す必要はありません。
以下の「辞退」を選ぶことをおすすめします。(5年前の自分にもそう言いたい…泣)
思いきって辞退する
クラウドワークスには「途中辞退」という機能があります。
一度契約を結んだ場合でも、契約ページ内にある「契約終了リクエスト」を押せば契約解除できます。
↓先ほど紹介した記事内に、途中辞退の方法についても解説しています。よかったら参考にしてください。
ただし途中辞退してしまうと、クライアント側から低評価をつけられてしまう可能性も。
「辞退する前に、誰かに相談したい」というときは、次の「クラウドワークス事務局に相談する」を選んでもいいでしょう。
クラウドワークス事務局に相談する
「やばい気がするけれど、判断がつかない」「辞退していいの?」と思ったら、ひとまずクラウドワークス事務局に相談してみましょう。
以下に、クラウドワークスの問い合わせ先のリンクを用意しています。
もし困ったときは相談してみてください。(クラウドワークスのよくある質問→一番下の「それでも解決しない場合は?」から問い合わせフォームへ)
問い合わせの際には、案件タイトル・仕事詳細ページURL・クライアント名・実際にやりとりをした内容(スクリーンショットなど)があるとスムーズです。
クラウドワークス側も安全対策に乗り出している
クラウドワークス側も「やばい案件」に対し危機感をもっていて、以下のような取り組みを始めています。
たとえば…
- 24時間365日すべての仕事依頼を監視
- 単価が安すぎる場合は、「この仕事は、相場に対して報酬額が低い可能性があります。」とページ内にアラート
- クラウドワークス以外のツールを使うときは、事前に事務局へ報告をおこなうしくみに
- クライアントと連絡がつかなくなったときは、事務局から催促メールを送る
- 良いクライアントを見分けやすくしている(プロジェクト完了率の表示、認定クライアント制度の導入)
など。
ワーカーからの要望を受けて、さまざまな取り組みがなされています。
ワーカーに不利益を与えるクライアントを撲滅するべく、クラウドワークス側も本腰を上げています。今後ますます安全性は高まりそうですね。
クラウドワークスがおこなっている安全への取り組みについて、詳細を知りたい方は以下のリンクをクリックしてくださいね。
まとめ。やばい案件があるのは本当。でも賢く利用すれば安全に稼げる!
クラウドワークスを始めとした「クラウドソーシング」は基本的にテキストだけでやりとりをおこなうため、中には悪質な案件も混じっています。
でも地方に住んでいたらできないような仕事・お客様に出会えるのも、クラウドソーシングの魅力なんですよね。
私もこれまでにいろんなお仕事を受けてきましたが、クライアントは首都圏の企業だった…というケースもよくありました。
(私のいる岡山からは700キロも離れているわけで…そんなに遠くからリモートで仕事を受けられるなんて…なんかワクワクしません?)
それに「1日2時間」など、スキマ時間にできる仕事が多くて助かりました。
子育て中・介護中・療養中などで「世の中に取り残された気がする」「少しでも稼いで自信をつけたい」という人。
また「本業だけでは不安」「別ジャンルのスキルを身に着けたい」という人にもぴったりじゃないかな。
応募の段階できちんとやばいクライアント・案件を見極めることができれば、メリットの多いサイトだと思います。
最初はちょっと「恐い…」と感じるかもしれないけど、何事も経験です。
注意点だけしっかり頭に叩き込んだら、「まずはやってみよう」の精神でどうかチャレンジしてみてくださいね!
↓クラウドワークスの会員登録のしかたについては、以下の記事で詳しく解説しています。
会員登録は無料なので、もし興味があったらひとまずアカウントを作っておくことをおすすめします。