この記事では、「塾ナシで英検5級に合格する!」と決意した親子が取り組んだこと、実際に使用したテキストなどについてご紹介しています。
↓英検を受けることになった経緯は、こちらの記事で紹介しています。
いろいろと試行錯誤した結果、わが家では2023年5月にぶじ5級に合格することができました!
この経験で得た教訓・知恵などをシェアさせていただくので、もし5級の受験を考えている方がいらっしゃいましたら参考にしてみてくださいね。
塾の力を借りずに合格するのは大変でしたが、親子のコミュニケーションも深まったし、いい経験ができたと思っています!
英検5級の受験に向けて、家庭学習スタート!
家庭学習をスタートするにあたり決めたルールが、
- 1日1問ずつでいいので、平日の晩ごはんの後すぐに英語のドリルを解く。(親子いっしょに)
- ふざけながらでもOK。イライラせず楽しむことを第一に。
ということでした。
最初は休日にガッツリと、と考えていたんですが…。日が空くと先週やったことが全部抜け落ちちゃってるんですよね…💦
平日は忙しいのでやりくりが大変でしたが、晩ご飯→食べ終わったらそのまま勉強、という流れを 習慣化 していくことで、なんとかサボらずに続けることができました(正確には、ちょっとサボった期間もありましたけど…)。
テキストは、他サイトなどでも評判のよかった以下のドリルを使うことにしました。
この問題集の良かったところは、次の2点です。
- 本番に近い形式で出題されている
- リスニング問題は、スマホのアプリで手軽に聞くことができる
ちなみに、ドリルにはスピーキングテストの流れや予想問題がついた冊子もとじ込まれています。「スピーキングテストの対策って何をすればいいの?」という方にもピッタリ。
ただうちの場合「合否に関係ない勉強はしたくない!」と娘がゴネたため、スピーキングテスト対策は何もしませんでした(-_-;)
また同じシリーズの単語帳&過去問 もあわせて購入しました。
この3冊を期間中なんども繰り返して、得点アップを目指します!
8か月で5級合格の実力をつける!
各ターン(2か月)×4回繰り返して、約8か月で完成するスケジュールを組みました。
また各期間の終わりには過去問を解いてみて、正解率がどのくらい上がっているかチェックすることに。
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STEP1第1期(最初の2か月)ドリルを1日1問ずつ解く(初見なので結構時間がかかることを覚悟💦)
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STEP2第2期(次の2か月)ドリルを1日1問ずつ解く、単語帳を1日1ページずつおぼえる(ドリルを解くスピードが上がるので、その分を単語帳に)
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STEP3第3期(次の2か月)第2期と同じ内容を続ける
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STEP4第4期(最後の2か月)ドリルを1人で解く、単語帳を1日1ページずつおぼえる
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STEP5試験日まで単語帳を何度も繰り返し、分からない単語をなくす
親がかかわるのは第3期(半年後)まで。最後は自力で問題を解いてもらうことにしました。(もちろん分からないときは一緒に見ます)
各期間ごとの、過去問の正解率はこんな感じになりました。
筆記試験の正答率 | リスニングの正答率 | |
第1期のあと | 7問/25問中 (28%) | 10問/25問中(40%) |
第2期のあと | 16問/25問中(64%) | 21問/25問中(84%) |
第3期のあと | 17問/25問中(68%) | 23問/25問中(92%) |
第4期のあと | 21問/25問中(84%) | 23問/25問中(92%) |
第1期が終了した時点では、とても合格できるような英語力ではありませんでしたが…。
着実に得点が上がっているのが分かります。
うちの子の場合は、リスニングの方が得意だったみたいです。どちらの方が得点しやすいかは、子どもの個性によって変わってくると思います。
この結果からみて、
- 半年くらいあれば合格の実力がつく。
- さらに余裕をもって試験に臨みたいのであれば、プラス2か月くらい考えればOK。
といえそうです。
実際の学習風景は?
どうせ自宅でやるなら、親子のコミュニケーションの時間も兼ねたい。
そう思い、学習はほぼ遊び感覚でやりました。
取り組んだドリルの中身を見ていただければ、お分かりになるのではないかと(*_*)
もう…落書きのオンパレードなんですよ(@_@;)
話が脱線することもしばしばでしたが、とにかく「楽しくやること」を意識しました。
特に難関だったのは❝文法を教えること❞
「5級って中1の問題でしょ?親が教えればなんとかなるんじゃない?」
と軽い気持ちで始めたものの、案外曲者だったのが 文法 です。
日頃まったく英語に触れていない親世代。
中学レベルの英語であっても、ほとんど忘却の彼方になってました(気づくの遅い笑)。
子どもに教えるために、何度Google先生にお世話になったことか…💦
「文法教えるなんて、ムリ!」
という方も多いと思うので、そんな方には文法の初歩をカラーページで詳しくまとめているこちらのシリーズをおすすめします。
「主語のすぐあとには動詞がきますよ~」「be動詞は主語によってこんな風に使い分けますよ~」といった文法のキホンが、カラーで丁寧に紹介されています。
同じシリーズで 単語帳&過去問 も販売されています。
本番ではどのくらい得点できた?
8か月の学習を終えて、英検5級の試験に挑戦した結果。
ぶじ合格することができました。やった✨
ただやっぱり普段通りにはいかなかったのか、
本番での正答率は筆記72%、リスニング84%。
練習時よりも10%くらい正答率が下がっていました。
自宅で8割、9割くらい取れていた方が安心して本番に臨めそうですね💦
自宅学習でかかったコストは?
もし英語塾に通って英検合格を目指していたら、費用はどのくらいかかっていたか?
を試算してみました。
〈英語塾に通った場合〉
かかるコスト=教室代(約5,000円×8か月)+5級検定料(3,900円)=43,900円
※英語塾の相場である5,000円/月をもとに算出。英会話スクールの場合さらに費用はかかりそうです。
テキスト代も含めて、合計5万円くらいでしょうか。一方、
〈自宅学習した場合〉
かかるコスト=テキスト代3冊(4,000円くらい)+5級検定料(3,900円)+親が勉強をみる時間
1万円以内におさまりました。
費用面だけで考えると、自宅で事足りるととってもオトクです…。
ただ英検が終わってしまうと自動的に勉強しなくなってしまうところはネック。
引き続き上の級を目指す、など勉強を継続していく仕組み作りが必要になりそうです。
英検5級に合格するコツは?
今回の取り組みを通して見えてきた、自宅学習で英検5級に合格するコツ をまとめてみました。
- 毎日取り組むサイクルを身に着ける(土日は休んでも大丈夫!)
- やるのは1日5分~10分程度でOK
- 同じ問題集を何度も繰り返す(別の問題集に浮気しない)
- 親子で楽しみながら続ける(成果を期待しすぎない)
- 短く&前向きな言葉がけを意識する
④は特に大事かなって思います。子どもに期待するあまりつい「また同じところ間違えてる!キーッ」となりがちなんですけど(私もよくそうなる…💦)、そもそも中学生の勉強を前倒しでやっているわけだから、できなくてあたりまえなんですよね。成果はじょじょに出てくるので、温かい目で見守ってあげられるといいですね。
あと⑤の言葉がけも大事なポイント。
×「やらないとダメでしょ」 →○「一緒にやろっか」
×「ここ前も間違えたね」 →○「おしい!だいぶ分かってきたね」
×「ここができてないね」 →○「ここさえできればバッチリだね!」
小さなことでもどんどん褒めて、やる気アップをうながしましょう!
スピーキングテストではどんなことをやるの?
※わが家では結局、合格後もスピーキングテストを受けていません💦
テストは(合格後1年間であれば)いつでも受けることができるそうなので、もし娘ちゃんがやる気を出してくれたら挑戦してみようと思います。
(その際には、こちらでもシェアさせていただきますね)
まとめ。どうせやるなら親子のコミュニケーションの時間にしちゃおう。
1日5分~10分だけとはいえ、毎日勉強を続けるのは大変です。
子ども本人が「やっぱり試験を受けたくない」と言いだすこともあるでしょう。
わが家でも始めて4か月頃、そういう時期がありました。
でも何日かやめてから「どうする?やる?」と聞くと再び勉強を始めました。気分が乗らない時期ってあるのかもしれないですね。「やめるならそれでもいっか」くらいの気軽な気持ちで取り組むのがよさそうです。
英検の申し込み締め切り日は、検定日の1か月前。
とりあえず勉強をやってみて、本当に受けるかどうかの判断は締切日直前まで先延ばしにしてもいいかもしれませんね。
「親子で一緒に勉強する」のも、小学生のうちだけだと思うので…。
この経験が、親子の絆を深めるいい機会になるといいなあと思います(*^^*)
ちなみに「塾通いで英検5級を取ったイトコに負けたくない!」という反骨精神で勉強を始めた娘でしたが…(塾ナシで小学生の英語力をアップさせることはできるか?より)。
その後、同じ試験日にイトコの方は「4級」を受けていたと判明(しかもサクッと合格笑)。
「塾ナシで受かっちゃった~🎵」と自慢しようともくろんでいた、娘ちゃんの野望は露と消えたのでありました…(4級受かった人に「5級受かっちゃった~」とは自慢しづらいですからね…)。
私の努力って一体…。
まあ勉強は、人とくらべてやるものじゃない…ってことですかね(^_^;)
チャンチャン♪