人生がしんどくなる大きな原因の1つが、「期待」じゃないでしょうか。
「こうしてほしい」「こうあってほしい」と期待する
人からの期待を感じて、その通りに行動する
期待するにしても、期待させるにしても、度を越えるとしんどいですよね…。
この記事では、そんな期待だらけの人生をどーにかしたい!という方に向けて、
期待しない・させない生き方のコツをご紹介しています。
- 「期待」にふりまわされて疲れた人
- 心の安定を求めている人
- 自立心を高めたい人
期待する・期待される生き方はなぜしんどいの?
期待する・期待される生き方を続けるとなぜ消耗していくのか、理由を考えてみました。
①他人軸な考えだから
「期待」には、こんな意味があります。
- あることが実現することを望み、心待ちにすること
- ある人が何かをしてくれることを当てにすること
つまり期待する・期待されているときは、評価や判断の軸が「自分の外」にあります。
自分ではコントロールしにくいため、ストレスがかかりやすいのです。
(場合によっては、自分の気持ちを押し曲げないといけないシーンもあるだろうし)
②価値観は人によって違うから
人によって価値観にズレがあることも、「期待」がしんどくなる原因の1つになっています。
価値観がまったく同じ、という人はこの世にいません。
大事にしているものは同じに見えても、それを満たすための方法が違う…ということも多いでしょう。
たとえば、夫婦両方が「家族が大事!」と口にしていても、
妻は「だからこそ、子どもの『今』をしっかり見守らなきゃ!」と思っているのに対し、夫は「だからこそ、職場での地位を固めて経済を安定させなきゃ!」と思っていたりします。
このケースだと、妻は「子どもに無関心すぎる!」と怒り、夫は「それでも仕事は大事でしょ!」と思っちゃいそうだにゃ。
価値観自体がズレているので「なんでわかってくれないの!」といくら怒っても、多分こちらの怒りは理解されないと思います。
③その人の本心を置き去りにしているから
「期待」は、本人の気持ちを置いてけぼりにしていることも多いです。
自分の気持ちを、自分以上にわかる人はいません。だからこそ、
人は、その人のやっていること=その人がやりたいこと だと思い込んでしまいます。
本当はイヤイヤやっている。かなりムリして続けている。
という場合でも、相手には「この人は好きでやってるんだな」「カンタンにできるんだな」と思われていることが多いです。
人は自分の思いたい方向に思ってしまう生き物です。
面倒だと思う仕事を何度もさっと引き受けてくれる人がいれば、
つい「この人にとっては楽にできることなんだろうな」と思いたくなるってもの。
「本当はイヤイヤやってます!でもみんなのためにムリしてます!」くらいどストレートに言えば伝わるかもしれないけど笑
これらの理由から、「期待」はその人本来の望みとはズレやすく、行き違いが起きやすいんだと思います。
期待はしないけれど、信頼はする
「だったら期待しない生き方にシフトしよう!」と決意したとき、
一点だけ注意しなくてはいけないことがあります。
それは、相手への信頼までなくしてしまうこと。
- 「どうせ期待してもムダだから」と相手を見くびる
- 「期待してないから」と本人に言っちゃう
- 疑ってかかる
これをやると、関係自体が悪化してしまいます!
そして「どうせ私なんて…」と悲劇の主人公への道へまっしぐらという…。私もよくやっちゃうクセなので、自分へのいましめも兼ねてます!
「価値観は自分と違うかもしれない。でも相手にはちゃんと能力があるし、自分とは違うジャンルで力を発揮する人だ。信頼に足る人だ」
という大前提は忘れないようにしましょう。
期待しない・期待させない生き方が難しいと感じるときは?
そうは言っても、期待しない・期待させない生き方を実践するのは難しいですよね。(わかります…💦)
期待がやめられないときは、その気持ちの矛先を相手ではなく「自分」に向けてみましょう。
期待してしまうのは、自分の中に「大事にしてほしい・認めてほしい」「状況をコントロールしたい」といった欲求があるからです。
まずはその感情に焦点をあてて、味わいきるようにしてください。
ここで「期待しちゃダメ!」と気持ちをおさえつけると逆効果にゃ。「ホントは期待してたよね」「大事にしてほしかった」と本音の声をちゃんと拾ってあげてね。
そして、その後にやるべきことは2つ。
①出てきた感情を手放す
感情をいっぱい味わったら、その気持ちを体の外にポイっと放り出しましょう。(心の中でそういうイメージをします)
「その感情はもう手放した!」と脳に覚え込ませてしまうと、モヤモヤが消えやすくなります。
↓感情の手放しについて書いた記事です。よかったら参考にしてください(*^^*)
もし効果がないと感じたときは、気持ちが落ち着くまで繰り返してください。
地道な作業ですが、体にたまった感情をこまめに排出することで、気持ちが安定しやすくなります。
②出てきた欲求を自分で満たす
もし自分で満たせるものがあるなら、積極的に行動にうつしましょう。
たとえば「コントロールしたい」という欲求を満たすことは難しくても、
「大事にしてほしい・認めてほしい」とかなら自分で何とかなりそうです。
ゆっくり体を休めてあげたり、おいしいスイーツを食べたり、自分の体を優しくなでてあげるのもいいですね。
「○○さんに、優しくしてほしかった」とかであれば、イメージの中で仲のいい2人を想像するのも効果的にゃ。
頭の中で想像するだけなら、誰にも迷惑かけないしね。
出てきた欲求にちゃんと(自分が)応えてあげる。こまめにメンテナンスする。
これをくり返すと、外部にあまり期待しなくてすむようになります。
最後の仕上げ。本音を相手に伝えるのもおすすめ
「期待しない生き方」をさらにランクアップさせたいときは、
自分の本音をちゃんと相手に伝える
もやってみてください。
ただしこの方法は、先ほど紹介した①感情を手放す②自分で満たす が終わったあとです。
(心がゴチャゴチャしている状態だと、相手への怒りが先立ち冷静に話せないからです)
たとえばこんな風に言ってみましょう。
「大事にされていない気がして、悲しくなってしまったんだよね。今度からこうしてくれるとうれしいな」
この伝え方なら、相手も抵抗なく受け取れると思いませんか?
今回は、期待しない・期待させない生き方のコツについて紹介しました。
自分でやってみて、効果のあった方法のみ選んだので、よかったら参考にしてくださいね。