お子さんと触れ合う時間を作りたい、そしてあわよくば読解力もつけさせたい…。
そのために日々絵本の読み聞かせをがんばっているパパ・ママ。
本当におつかれさまです!
でも何度も同じ本を読んでとせがませたり、疲れていたりして「正直めんどくさい」と思う日も一度や二度じゃないはず。
今回は絵本の読み聞かせを17年間続けている筆者が、読み聞かせをたのしく続けられるコツ3つをご紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 絵本の読み聞かせを苦痛に感じるときがある
- 読み聞かせが苦手(上手に読むことができない、など)
読み聞かせをたのしく続けられるコツ3つ
日々の読み聞かせを気楽に楽しむためのコツは、以下の3つです。
- がんばって読もうとしない
- 「子どものため」と思わない
- 外部のサービスに頼る方法もアリ!
コツ①:がんばって読もうとしない
まず最初に「がんばらない」と決めてしまいましょう。
ヘタでもOK・疲れているときは休む・周囲と比較しない。
これが読み聞かせを継続させるコツです。
①-1:ヘタでもOK
読み聞かせは、上手に読もうとがんばる必要はありません。
大きな声でなくてもOK、噛み噛みになってもOK。
また感情もこめなくてOKです。
むしろ絵本の読み聞かせは「淡々と読んだ方がいい」という研究結果もあるくらいです。(筑波大学:「絵本の読み聞かせ時の演じ分けが子どもに与える影響」より)
おおげさに読むと、子どもが読み手に気を取られてしまう可能性も💦 むしろ淡々と読んだ方が集中でき、お話への理解度が高まるそうです。
主役はあくまでも「絵本」と「子ども」!親は脇役に徹しましょう。
またゆっくりと読もうとする必要もありません。
子どもは右脳を働かせながら、絵と話両方を取り入れていきます。
あまりにもゆっくりだと、逆に集中力が途切れやすくなるので、普段話すよりも「やや丁寧に」くらいのペースがいいと思います。
①-2:疲れているときは休む
「読むのがしんどい」と感じる日は、思い切ってサボりましょう。
筆者は本を読むのが大好きで、毎回嬉々として読み聞かせをしていますが、それでも「今日は気分が乗らない…」と思う日もあります。
読み聞かせって結構パワーのいる作業なんです。
ですから今日は読みたくない、と思ったら正直に「今日は疲れてるから、お休みさせて」と伝えましょう。
親も疲れる日があること・気持ちにムラがあることは、早めに知っておいてもらった方が後々楽です。
「疲れてるけど、字の少ない本なら読めるかも。こっちでもいい?」と提案してみてもいいですね。
①-3:周囲のパパ・ママと比較しない
読み聞かせに限ったことではありませんが、周囲の子育てと比較しないことも大事です。
同じ人間でも「運動は得意」「ルーティーンワークは嫌い」「料理は苦手」など、向き・不向きがあると思います。
それと同じで、子育てにもやはり向き・不向きなジャンルがあります。
料理はわりとできるけど、掃除は好きじゃない…。
お出かけは好きだけど、じっと座って絵本を読むのはちょっと…という風に。
もし絵本の読み聞かせが苦手だと感じたら、苦手なままでいいのです。
その場合は気が向いたときだけ読んだり、読み聞かせが得意な人に任せてしまってもOK。
自分の得意ジャンルで子どもに貢献することを考えましょう。
コツ②:「子どものため」と思わない
絵本の読み聞かせをするとき、「子どものため」と気負いすぎてはいませんか?
長続きする人は、自分が楽しいから続けられています。
「子どもと一緒に自分も楽しんじゃる!」くらいの気持ちでいると、続けやすいですよ。
いっそのこと「子どものため」ではなく「自分のため」でもいいかも( ̄ー ̄)
②-1:親が興味を持てる本をチョイスする
絵本選びの際には「親が楽しんで読めそうか」という視点を大事にしましょう。
「絵本」と一口にいっても、いろんなジャンルがあります。
- 創作絵本(作者が考えたオリジナルストーリー)
- 昔話・神話(古来から伝わるお話をまとめたもの)
- 知育もの(自然科学・ものの仕組み・生き物など)
- ことばや数(しりとり、詩、童謡、英語など)
- 心を育てる本(いのち、家族、友情など)
- 生活の本(あいさつ、着替え、はみがきなど)
- 季節の本(行事、春夏秋冬)
- 伝記やノンフィクション
- アート・写真絵本
この中から「この本を読むと、癒やされる」「次どんな展開が来るのか、気になる!」「キャラクターがかわいい」「知識欲がかきたてられる」など、
親のテンションが上がる本を優先的に選びましょう✨
近所の図書館で本を選ぶ際、子どもの意見はほとんど聞かず「自分が読みたいか」という目線で借りていた私。この身勝手さが、継続のコツだったのかも…w
②-2:ゴールを決めて読む
延々と続く「もう1回読んで!」コール、絵本の読み聞かせあるあるですよね…。
この場合は、
「あと1回で終わりね」
「読んだら寝るからね」
「あと2回だけ。そしたらお母さんお料理するからね」
などあらかじめ宣言してしまい、約束した回数以上は決して読まないこと(ここは心を鬼にしましょう!)。
必ずゴールを設定してください。
親側の気持ちが楽になるし、子ども側も感情を切り替えやすくなります。
「パパやママはお願いすれば聞いてくれる」という雰囲気を作ってしまうと、あとで面倒なことに…。「約束したから、また今度ね~💕」と笑顔で(←ココがポイント!)去るようにしましょう。
②-3:賢くなったわが子を想像する
絵本には、いろんな効果が期待されています。
大きくなったわが子が、将来どんなに賢くなるか、素敵な子に育つか…。
妄想をふくらませながら読むと、読み聞かせのしんどさを乗り越えられるかもしれません。
↓絵本の効果についてまとめた記事です。よかったら妄想の参考に💕
絵本で学力アップを目指すなら、インタラクティブ読書 もおすすめです。
インタラクティブ読書とは、子ども自身に考えさせる読書法のこと。
「今どんな気持ちなんだろうね?」「このあとどうなるのかな?」と質問しながら読み進めていきます。
気持ちに余裕のある日などに、やってみてもいいかもしれません。
ただし年齢にあわせて質問を変えなくてはいけないので、親側も結構パワーがいります。また自分の意見を言い出しにくい子には、やめた方がいいかも(プレッシャーを感じてしまうと思うので💦)。
インパクトのあるシーンで「これ、すごいね」「悲しいね…」と親がつぶやくだけでも効果がありそうですね。
コツ③:外部のサービスに頼る方法もアリ!
近年、読み聞かせのできるサービスが増えてきています。
何度も「読んで!」とせがまれたときのために、あらかじめ登録&購入しておくのもいいですね。
お子さんの「読んで!」の頻度や、かけられる予算にあわせて選びましょう。
③-1:絵本の読み聞かせアプリ
自分のスマホを使って手軽に読み聞かせができるアプリです。
種類はたくさんありますが、中でも人気の高いアプリは以下の3つ。
いずれも無料お試し期間が用意されているので、読み聞かせに困ったときの便利ツールとして、一度チェックしてみてくださいね。
これから紹介する3つのアプリは、いずれも有料なのでご利用の際は注意してください。
無料アプリは読める本が極端に少なかったり、一度きりしか読めなかったりなど使い勝手がイマイチなので、今回は有料アプリのみご紹介しています。
A.みいみ(対象年齢3~8歳)
「楽しく遊べる機能がほしい」「面白さで選びたい!」という方には、こちら。
「BabyTech® Award Japan 2021」アカチャンホンポ賞や「第2回日本子育て支援大賞2021」なども受賞した、今注目の読み聞かせアプリです。
みいみでは、なんと物語の一部のセリフを吹き替えることが可能!自分だけのオリジナル絵本を作ることができます。
「ロボ」「ゾンビ」「うちゅうじん」などのボイスチェンジャー機能もあるので、親子でワイワイ楽しめそうですね。
約100冊の絵本を楽しむことができ、ナレーションのみで画像なしの「寝かしつけ機能」も搭載。月額料金は500円です。
1か月の無料お試し期間が用意されています。
2024/9/5追記
「みいみ」アプリは、2024年9月2日をもってサービスを終了しています。
B.森のえほん館(対象年齢0~6歳)
「たくさんの絵本を読みたい」「安く利用したい」という方には、こちらがおすすめ。
累計ダウンロード数130万以上の人気読み聞かせアプリです。
月額360円で500冊以上の絵本を読むことができ、3つの便利なモードが用意されているのが特徴。
- こどもモード(プロのナレーターによる読み聞かせ→子どもが1人で読める)
- パパママよんでモード(画像のみでナレーションなし→読み聞かせ用)
- 朗読モード(ナレーションのみで画像なし→寝かしつけ用)
またアラーム機能・ブルーライトカット機能つきで、お子さんの目に優しい仕様となっています。
無料お試し期間は10日間(iOS版は7日間)。無料期間が終わっても自動的に課金されることはありません。
C.Audible(幼児~大人まで)
「絵本の読み聞かせ以外にも使いたい」「スキマ時間に❝聴く読書❞したい」という方には、
amazonが提供するオーディオブックサービスがおすすめ。
オーディブルは登録者数が昨年から爆発的に伸び始めており、なんと22年~23年の伸び率は67%増し!(2023年8月時点の会員数は290万人)
会費は月額1,500円とやや高めですが、12万冊もの本が聴き放題。
読み聞かせタイムだけでなく、通勤時や、家事の空き時間、散歩や筋トレ時など、幅広いシーンで利用できます。
またプロの朗読のほか、人気俳優・声優が読み聞かせをしてくれるサービスも。
こちらも30日間の無料お試し期間が用意されています。
③-2:絵本の読み聞かせスピーカー
パパやママそっくりの声をAIで合成し、読み聞かせてくれるという面白いコンセプトの読み聞かせスピーカーも販売されています。
実際に使ってみた人の口コミはこんな感じです。
息子が寝る時に、子守唄のように、読み聞かせてもらっています。
彼自身はコエモをお友達だと言っています。
お気に入りです。電源コードなどがないので、持ち運びできるので、寝室だけでなくてリビングでも使っています。
夕飯の支度の間に使ってくれたりしていて助かっています。
音声に耳を傾けている様子はかわいらしいです。
Pad やTVばかり見せるのに抵抗がある方にもおすすめです。声色はかなり似たものになりますが、しゃべり方(その人の個性である声の強弱、間の取り方、イントネーションなど)までは再現されません。(中略)あらかじめアプリ(無料)でコエを合成、試聴して納得してから本体を購入することをお勧めします。
引用:amazon
口コミを調べると「自分の声に似ていない」という声もちらほら…💦 ご本人の声にどこまで似せられるか、は未知数です。でも販売当初(12,980円)よりかなり値段が下がっているので、試しに使ってみるのも…アリかも。
③-3:AIに物語を作ってもらう
最後は番外編。
普通の読み聞かせに飽きたら、AIにオリジナルストーリーを作ってもらう方法もあります。
子らからのお題リクエストでchatGPTに物語作ってもらって遊んでたんだけど、レスポンス早いし筋の良いお話が次々出てくるので本当にびっくりする。寝かしつけの絵本読み聞かせが面倒な時に即興でお話作って聞かせる事があるんだけど、これでプロットだけストックしとくの有りかも。#AIチャットくん pic.twitter.com/PAEBetb6dH
— ユリイカ (@eureka) March 12, 2023
毎回違うストーリーを考えてもらえば、飽きずに読めそうですね。
試しにチャットGPTに「くるみ、梨、旗を使ったお話を作って」とお願いしたら、こんな返事をくれました。
もちろんです。以下は、くるみ、梨、旗を使ったお話です。
ある日、小さな村に住む三人の友達、さとし、ゆうこ、そしてたけしは、夏の祭りに行くことに決めました。祭りは美しい花火と楽しいゲームで知られており、村人たちは毎年楽しみにしていました。
祭りの前日、三人は村の広場で出発の準備を始めました。さとしは、おにぎりを作る役割を担当しました。ゆうこは、美味しい梨を収穫し、皮をむく役割を持っていました。たけしは、村の誇りである美しい旗を持っていました。この旗は、祭りのメイン会場に掲げられることになっていました。
祭りの日、三人はそれぞれの役割を果たしながら会場に向かいました。さとしのおにぎりは、村の人々に大変好評で、たくさんの人々が食べていました。ゆうこの梨は甘くてジューシーで、たけしの旗は風になびいて、その美しさが際立っていました。
祭りのクライマックスでは、花火が打ち上げられました。花火の美しさはまるで夜空に咲く花のようで、村の人々は感動しました。たけしは旗を風になびかせ、その美しい光景をより一層引き立てました。
祭りの終わりに、三人は大成功を収めたことを祝いました。友情と協力の力で、彼らは村の祭りを素晴らしいものにすることができました。そして、この日の思い出は、彼らの心にずっと残りました。
この物語は、友情と協力の大切さを伝えるもので、くるみ、梨、旗を通じて、三人の友達が一緒に乗り越えた冒険を描いています。
…いや、くるみ登場してないし!Σ( ̄□ ̄|||)
…でも一瞬でお話を考えてくれるところはすごいですね。
お子さんと一緒にやったら盛り上がりそうです。
興味があったら、ぜひお試しを。
まとめ。いろんなツールを上手に活用して「面倒くさい」を撃退しよう!
まとめます。
読み聞かせを長く続けていくコツは、
- がんばって読もうとしない
- 「子どものため」と思わない
- 外部のサービスにも頼ってみる
の3つです。
読み聞かせはめんどくさいときもありますが、断言します!
続ければ、ジワジワと効果を感じられるようになります(落ち着きが出てきたり、本を読むのが好きになったり、読解力がついたり…)。
でもそのためには、継続する ことが何よりも大切。
ときにはサボったり、便利な道具に頼ったりしながら、上手に続けていってくださいね(*^^*)