カッとなって言ってはいけない一言を言ってしまったり、順調に進んでいた物事を途中で投げ出してしまったり…
そんな経験ありませんか?
どんなときでも冷静でいられたら気持ちも楽だし、人生もっとスムーズにいきそうですよね。
この記事では、そんな思いから取り入れた自己ヒーリング法「セドナメソッド」のやり方・効果についてご紹介します。
お金や時間をかけない❝セルフヒーリング❞に興味のある方には、特におすすめです。
セドナメソッドとは?
セドナメソッドはアメリカの故レスター・レヴェンソン氏が開発した、
ネガティブな感情を手放し、気持ちを切り替え、心をおだやかにしていくメソッド。
こちらの本に、やり方が詳しく解説されています。
上は2008年に出版された本の新版で、以前のバージョンより日本語訳が分かりやすくなっています。
実践すれば、以下のような効果が期待できます。
- ネガティブな感情を手放すことができ、心身が軽くなる
- 自分自身を受け入れ、肯定する気持ちが強くなる
- 視野が広がり、新たな可能性や選択肢に気づきやすくなる
ネガティブな感情をポジティブに無理やり切り替えるのではなく、ネガティブな感情そのものを自分から切り離していきます。
メンタルが落ちているときにも、さらに調子を上げていきたいときにも、効果的です。
セドナメソッドのやり方は?
実際のやり方は以下のとおりです。
①今この瞬間に感じている「感情」すべてを感じる
(本書によれば、過去と未来に意識が飛んで「今」何を感じているかがおそろかになっていることが多いそう。自分の内側に集中し、「今」を意識することが大事です)
②「この感情を認めることができますか?」と自問→「はい」と答える
③「この感情を手放しますか?」と自問→「はい」と答える
④「いつ?」と自問→「今」と答える
※実際に声に出さなくてもOK。心の中でつぶやけばいいので、いつでも・どこでも取り組めます。
※(2024.7追記)感情を味わうときは、その感情が湧く原因となった「人」や「出来事」はできるだけ切り離し、感情のみにフォーカスした方がよさそうです。
これで気持ちが軽くなったり、ネガティブな感情が和らいだりなど、なんらかの変化が感じられたら成功。
もしすぐに効果を感じられないときは、何度か繰り返しましょう。
「感情を手放したら、何も感じられなくなって味気ない人生になるんじゃないの?」と心配になる人もいるかもしれません。
でも著者によれば、ふだん抑圧している感情を解放した方が、むしろポジティブな感情・直感がひらめきやすくなるんだそうです。「(ネガティブな)感情を味わいたくない」という思いが、良い感情・直感にもフタをしてしまうのかもしれませんね。
必ずしも上のやり方でやる必要はありません。
(自分のやりやすいようにアレンジしている人も多いみたいです)
とにかく
10秒くらいかけて感情をしっかり味わう → それを手放すイメージ
という流れさえできればOK。カンタンですね✨
脳は結構おバカちゃんで、「想像」と「現実」を区別しづらいといわれています。
だからイメージの中で「はい、手放しました!」とやると、「あ、捨てたんですね。了解、ではこの感情は消しますね」と脳から本当に削除してくれるというワケ✨
私は手放しする際、①固く握りしめていた手をパッとはなす ②胸の中にあったモヤモヤの塊がポンッと体から飛び出る といったイメージをしています。このあたりは自分好みのやり方に変えてくださいね🎵
本書ではさらに、①で湧いてきた感情を分類分けする方法も紹介されています。
なんとなくモヤっとすることはあっても、それが具体的にどういう感情なのか言語化できないことも多いですよね。
本書を読むことにより「自分には価値がないと思っているんだな」「愛されていないと感じているんだな」「足りない気がしているんだな」と感情を特定しやすくなり、
さらに解放が進むでしょう。
本書には「お金に関する恐れを解放する」「人間関係の抵抗をなくしていく」といった応用バージョンもあります。
実際にやってみた効果は…
セドナメソッドを実際にやってみて、感じられた効果は以下のとおりです。
効果①:自分の感情を把握しやすくなる
私たちはふだん、自分の感情にあまり関心をはらっていません。
学校教育で「考えなさい」「頭を使いなさい」と口酸っぱく教えられるため、思考を働かせることには慣れていますが、
感情が湧いてきたときにそれを味わう訓練をしていないんです。
ネガティブな感情は不快感を伴うことも多いので、せっかく湧いてきても別の行為でごまかしてしまうことも多いです。
甘いものを食べたり、衝動買いをしたり、運動したり、趣味に没頭したり…。これはこれでストレス解消になるから、良いんですけどね💦
ただこれだとその場しのぎの対策になってしまい、気持ちの整理ができていない→また同じ感情を味わう→またごまかす と負のループに陥ってしまう可能性も(´;ω;`)
心の琴線に触れたときに「自分は今何を感じているか」を特定し、出てくるたびに手放していく。
このクセをつけると、自分の感情を客観的に把握しやすくなると思います。
効果②:人に期待しなくなる(いい意味で)
誰かに何かを言われて「イラッ」とくること、ありますよね。
時間がたってもグルグル思い出されて、思い出すたびにまた気分が悪くなる…。
時間のムダだって頭では分かっているのに、ついやってしまいます。
そんなときにもセドナメソッドはすごく効果があります。
イライラした瞬間にやると気持ちが軽くなるし、それでも不快感が湧いてくるなら何度でも感情を解放すればOK。
セドナメソッドを始めてから、ひとりグルグル考えているときよりも気持ちの切り替えが早くなりました。
また傷つくことを言われて、売り言葉に買い言葉でケンカに…ということも減りました。
特に相手が親しい人の場合、自分のイライラをぶつけてしまうことも多いですよね。でもイライラしながら伝えても、大抵の場合よけいに関係が悪化してイライラは増幅します。カナシイ…(T_T)
相手にぶつけてしまうのは、「自分を認めてほしい」「自分を愛してほしい」という気持ちがあるから。
相手に何とかしてもらおうとするのはやめて、イライラした気持ちを抱きしめ、自分で癒やしていく。
自己完結できるようになると、ホントに最強です✨
良い意味で相手に期待することなく、大切な人には純粋に「愛の言葉・行為」だけをプレゼントできるようになります。
効果③:相手をジャッジしなくなる
セドナメソッドを繰り返していくと、相手をあれこれとジャッジしなくなります。
「あれはいい」「あれはダメ」というジャッジのもとにある、「状況をコントロールしたい」「安全でいたい」という欲求が解放されるからです。
これは本当に不思議なんですが、
感情を解放すると、相手のありのままを受け入れやすくなります。
何か気に障ることをされても、それによって自分が脅かされることはない…という感覚が生まれるというか。
相手にどう思われてもいいや、というとらわれのない状態になるんです。
だから、以前よりも堂々といられるようになりました。
「堂々としよう」といくら言い聞かせてもちっとも効果がなかったのに、自然と落ち着いて振る舞えるようになるから不思議です。
潜在意識の中から変化が起きた、ということかもしれません。
実際にセドナメソッドを試した人の感想
本書を読んだ人の感想を挙げてみます。
読み始めた当初は、こんな方法で感情手放しが出来るのかとおもいながら、あと自身の気持ちを安定させられるなんてと疑ってましたwでも本当に心穏やかになり思いどおりの良い方向に向かっています。オススメです
いっぺんにやろうとすると疲れて苦しくなってしまうので、少しずつ気がついたら感情を手放して、楽になる事をやっていくと結果的には大きく変わると思います。
瞑想や禅よりも気楽に行える雰囲気があり、合う方にはとても良いと思います。
内容は素晴らしいです。
引用元:amazon
ただ、とっつきにくいところはあります。
飽きやすい人は読了する前に投げ出してしまうでしょう。
やや細かいです。
賞賛の声が多い一方で、「やや難解」という声も。
確かに最近の自己啓発本によくある、「大事な部分が太字になっていて、1回読めばすぐに頭に入る」というスタイルの本ではありません。
セドナメソッドの基本的なやり方に慣れてきて「もっと知識を深めたい」と思ったときに手に取るといい本かな?と個人的には思います。
私は最初図書館で借りましたが、内容が濃密だったので手元に置いて何度も読み返したくなり、結局買うことにしました。今も気になったときや週末に、チョコチョコと解放を行っています。
現実的な対策もお忘れなく!
このブログではたびたび「現実的な対策も忘れないように」と念押ししています。
それは何事も偏りすぎないことが大事だと思うから。
(かのブッダも「中庸(偏らず、過不足なく、調和がとれていること)が大事だ」って口酸っぱく言ってますしね…)
疲れをためない・空腹や睡眠不足を避ける・自分のペースを守る・苦手な人とは距離を取るなど、
イライラしにくい環境を作ることも同時並行でおこなってくださいね(*^^*)
過去の感情を癒やすと、未来が変わってくる
セドナメソッドを使えば、過去に感じた感情が次々と解放されていきます。
その結果「また同じ目に遭うのが怖い」と無意識に避けていたことへの、こだわりが少なくなり、
今までよりも人間関係や行動がスムーズになります。
ただしそれには、自分自身と向き合う勇気と、その感情を受け入れる覚悟が必要。
過去の感情をじっくり思い出す必要があるので、場合によってはしんどい…と思うかもしれません。
つらいと感じたときはセドナメソッドはやめて、ほかの方法を試してくださいね。
(このブログでは、今後も感情を整えていく方法をいろいろ発信していく予定なので、
今のあなたにしっくりくるもの を選んでください)
それでは本日はここまで。最後までご覧くださり、ありがとうございました(*^^*)