もくじ
学校行事が怖かったあの頃の私へ
私はかつて、産後うつからうつ病になり、10年以上薬が手放せませんでした。
体調がもっとも悪かった頃、ショッピングセンターに行っただけで、
商品の多さやカラフルさに圧倒され、まるで商品が迫ってくるような感覚に襲われていたんです。
ショッピングって、楽しいものだと思ってたよ…。
たぶん、脳が疲れ切ってて処理しきれなかったんだと思う💦
そんな状態で学校行事に参加するのは、本当に苦しかった。
運動会や参観日など、人の多さに飲み込まれそうになり、ただそこにいるだけで怖くてたまりませんでした。
夫に「怖いの」と訴えても理解してもらえず、なぜ自分がこんなにも不安なのか、自分でもわからなくて。
HSP×うつ×イベント=エネルギー切れ
でも今ならわかります。
あのときの私は、体内のエネルギーが枯渇していたのです。
内向型HSPはもともと人混みや刺激の多い場所で、エネルギーを消耗しやすい特性があります。
そこにうつや不安症状が重なると、日常生活すらこなすのが精一杯。
そんな状態で、非日常の「学校行事」というイベントに参加すれば、
身体と心が「危険!」と反応してしまうのも無理はありません。
エネルギーが足りていないのだから、楽しめなくて当たり前。怖くて当たり前。
なのに、当時の私は「母親なのにちゃんと参加できない」「また不機嫌になってしまった」と、自分を責め続けていました。
それでも、あなたはがんばっている
今なら言えます。「あなたはよくがんばってるよ」と。
自分が不調な中でも、子どものために行事に参加しようとする…。
その姿はとても尊いことです。
うまくふるまえなくても、うまく笑えなくても、子どもはきっとその気持ちを感じ取ってくれています。
大切なのは「できない自分を責めないこと」。
むしろ「よく行ったね」「最後までいられなくてもOKだよ」と、自分をねぎらう視点を持つことです。
HSPでうつ病経験のある私がここまで回復し、今では学校行事を少し楽しめるようになりました。
だから、今つらいあなたも、きっと大丈夫です。
完璧でなくても、子どもを思う気持ちはちゃんと伝わっています。