「ふるさと納税、気になるけど仕組みがよくわからなくて結局手つかず…」
そんな人も結構多いみたいですね。
総務省のデータによると、全納税者の中でふるさと納税をやっている人の割合は、まだ10%後半くらいなんだって。
わかる~💦 税金関連の話って難しいし、なんとなく良さそうと思ってもつい後回しにしたくなるよね。
かくいう私もかなりのお金オンチで(精神論は好きなんだけど…)、長年やっていませんでした。
でも「このままじゃいけない!」と挑戦してみたら、意外とむずかしくなくて…。
返礼品のおかげでおうち時間も豊かになったし、やってよかったなあと思っています。
この記事では、そんな自分の経験も踏まえて、
お金オンチでもふるさと納税がわかる!できるようになる!を目指しました。
「われこそは生粋のお金オンチ!(^^)/」という方、よかったら読んでみてくださいね。
ふるさと納税ってどんなしくみ?結局何がどうなるの??
ふるさと納税は、応援したい自治体に寄付する制度のこと。
寄付により、
- その自治体ならではの、返礼品が受け取れる
- 寄付した分だけ、自分が住んでいる自治体への税金が安くなる(※控除される)
という、2つの恩恵が受けられます。
※控除=税金の計算対象から外れること
ふるさと納税をすると、節税になるってこと?
ここ、ややこしいんですが…残念ながら節税にはなりません。
「自分が住んでいる自治体への税金が安くなる」とは言っても、
それはあくまでも❝自分が住む自治体に支払うはずだった税金を、別の自治体にかわりに払う❞という形。
だから支払う金額が安くなるわけじゃないという点は、おさえておきましょう。
(むしろ2,000円余分に払わないといけないので、トータルで考えればちょっと高くなります)
もともとふるさと納税は、地域ごとの経済格差をなくすために始まった制度だから、節税対策とは別物なんだね。
好きな地域を応援するのがメイン。そのついでに返礼品、って思ってたらいいね。
その点NISA(出た利益に税金がかからない)やiDeCo(利益も含めて掛け金すべてが所得控除の対象)であれば、減税になります。
それにしても、なんで2,000円余分に払わないといけないの?
全額が控除されると、納税に対する意識が薄れてしまうから…ってことらしいよ。「商品もらえてラッキー🎵」じゃなくて「寄付して応援してるんだ!」という意識を持ってほしいってことじゃないかな。
とはいえ、2000円払うだけで家電・日用品・特産品などが手に入るので、おトクな制度には違いないですね。
しかも何回ふるさと納税をおこなっても、発生する金額は2,000円のみです。
ふるさと納税は、いくら寄付してもOKなの?
いくらでも寄付はできますが、控除できる金額には上限があります。
上限額を超えた分は、住んでいる自治体から控除されないにゃ。
つまりふるさと納税先と、住んでいる自治体両方に支払うことになるので注意!
(上限を設けている理由は「無制限に寄付をつのってしまうと、税収が大幅に減る自治体が出てくるかもしれないから」だそうです)
上限額は収入や家族構成によってある程度決まっていますが、細かい金額は他の控除とのかねあい(その年の所得・医療費控除など)で変動します。
だから具体的にいくらまで控除できるのかは、年末にならないと確定しないんですよね。
各ふるさと納税サイトでは、おおまかな上限額をシミュレーションできるようになっています。
だいたいの額をあらかじめ知っておき、年末に所得がハッキリしてまだいけそう…とわかったら限度額ギリギリまで申し込む、というのが賢いやり方ではないかと🎵
ちなみに40代・年収700万円・妻あり(専業主婦)・子2人の場合、控除額の目安は6万円くらいにゃ。
返礼品ってホントにお得なの?
返礼品の金額を見たときに最初に思うのが、「高い!」という感想かもしれません。
でもこれにはカラクリがあって…。
返礼品にはそれぞれ❝還元率❞というものがあり、実は 支払った金額=返礼品の金額 とはならないんです。
返礼品はあくまでも「寄付してくれたことへのお礼の品」。
返礼品の調達費(仕入れ値)は寄付金額の3割以下、と定められているんだにゃ。
【還元率の計算方法】
還元率(%)= 返礼品の市場価格 ÷ 寄付金額 × 100
例えば、1万円寄付して3,000円相当の返礼品をもらった場合、
- 還元率 = 3,000円 ÷ 10,000円 × 100 = 30%
となり、30%の還元率ということになります。
そのため返礼品は、だいたい市場でふつうに売っている商品の3倍くらいの金額が表示されている計算に。
「高い!」と感じるのはそのためです。
返礼品の値段を見たときに「実際はこの金額の1/3くらいの価値なんだな…」と覚えておくとわかりやすいかも。
還元率は返礼品によって違うので、よりおトクな返礼品を手に入れようと思うなら、還元率をチェックしてみるのもおすすめです。
確定申告が必要ってホント?
控除の話題でよく出てくるのが、確定申告。
ふるさと納税の場合も、確定申告がいるんじゃないの?…って思いますよね。
でも心配ご無用!
2015年からは、確定申告しなくても控除を受けられる❝ワンストップ特例制度❞が用意されています。
私はフリーランスで活動しているので「給与以外の所得がある人」に当てはまり、ワンストップ特例制度が使えません。そのため毎年確定申告しています。
ワンストップ特例制度を使った場合
ワンストップ特例制度を使った場合、住民税からのみ控除がおこなわれます。
寄付した翌年の6月頃に、寄付した額-2,000円分の住民税が差し引かれます。
自治体から届いた書類に必要事項を書いて、送り返せばOK。カンタン🎵
確定申告した場合
確定申告した場合は、所得税と住民税の両方から控除がおこなわれます。
寄付した翌年の春ごろ(確定申告をおこなった直後)に所得税が差し引かれ、6月頃に住民税が差し引かれます。
所得税・住民税の両方から控除されるけど、ワンストップよりも安くなるわけじゃないよ!(控除の合計額は、どちらを選んでも同額です)
確定申告の方が、ちょっとややこしいですね…。
でも実際にやってみれば、すぐに慣れると思います!
ふるさと納税は収入のない主婦(主夫)でもできる?
ふるさと納税をおこなうことは可能ですが、控除を受けることができません。
(そもそも扶養に入っていて、税金を払っていませんからね…)
もし収入のない主婦(主夫)がふるさと納税をおこなった場合、負担した金額(2000円+寄付金額)はすべて自己負担になってしまいます。
ちゃんと控除を受けるためにも、収入のある夫(または妻)の名前で申し込むことをおすすめします。
支払いに使うクレジットカードも、収入のある夫(妻)名義のものを使ってね!
ふるさと納税をおこなう手順
ここからは、ふるさと納税の手順についてカンタンに説明していきます。
手順①:控除上限額を確認する
まずは上限額をチェックしましょう。
多くのふるさと納税サイトでは、控除上限額を計算できるようになっています。
↓以下をクリックすると、ふるなびの控除上限額シミュレーションにジャンプできます。
年収・配偶者有無などを入力するだけで大体の金額がわかるので、よかったら使ってみてくださいね。
手順②:ふるさと納税をおこなうサイトを選ぶ
次に、ふるさと納税がおこなえるサイトを選びましょう。
2024年時点で20以上の専用サイトがありますが、あまりたくさんあっても迷いますよね💦
そのためここでは、テッパンの2サイトだけご紹介します。
いずれも不動の人気をほこるサイトなので、どちらを選んでも間違いはないはず!
【注意】
このあと紹介しているふるさと納税の「ポイント還元」は、2025年10月以降廃止される可能性があります。
従来通りのポイント還元を受けられるのは9月までになるかもしれないので、よりおトクに寄付をしたい方は、早めに動かれることをおすすめします。
①楽天ふるさと納税
楽天ふるさと納税は、楽天市場が提供するふるさと納税サイトです。
特徴をまとめると以下のとおり。
・楽天IDをそのまま使える
・寄付すれば、楽天ポイントがたまる(通常の買い物と同じ扱い)
・スーパーセールやお買い物マラソンなど、大規模なセールがたくさんある
・掲載されている自治体数もトップクラス
楽天ふるさと納税の最大の魅力は、
楽天市場のふだんの買い物と同じ感覚で、寄付できること。
IDもそのまま利用できるし、
年間を通してたくさんセールがおこなわれているので、セール期間を狙って寄付すればポイントがたっぷりつきます。
ふだんから楽天サービスをよく利用している人には、ありがたい制度ですね。
セール期間中かつ「5と0のつく日」、などを狙って寄付するとさらにポイント還元率がアップするようですよ✨(楽天カードで購入するとなお良し!)
また掲載されている自治体数も1,500以上で、これは業界でもトップレベル。
「ふるさと納税サイトといえば、楽天」というくらい、高い信頼度があります。
以上の特徴から、
- ふだんから楽天グループのサービスをよく利用している
- たくさんの種類の中から、好きな返礼品を選びたい
- みんなが使っている定番のサイトがいい
②ふるなび
ふるなびは、スマートフォン向けアプリの開発などを手がける株式会社アイモバイルが提供するサイトです。
特徴をまとめると以下のとおり。
・Amazonギフト券やPayPay残高、dポイント、楽天ポイントなどに交換可能な「ふるなびコイン」がもらえる
・家電製品の返礼品が豊富
・サイトのデザインがシンプルでわかりやすい
ふるなび最大の特徴は、
寄付した金額分の1~2%に相当する「ふるなびコイン」がもらえる点。
ふるなびコインは、amazonギフト券をはじめとするさまざまなポイントに還元できるので、使い勝手がいいと評判です。
amazonをギフトカードに魅力を感じて、ふるなびを選ぶ人も多いみたいにゃ。
最大50%のコインが還元される「メガ還元祭」が定期的におこなわれており、おトクさの点でも楽天に負けていません。(楽天は最大30%くらい)
また家電製品の返礼品が多い点もポイントです。
家電はどうしても値段が高くなるので、多く寄付したい人(年収が高い人や、限度額いっぱいまで寄付したい人)には狙い目のサイトだと思います。
サイトの見やすさにも定評があるので、初心者の人にも使いやすいでしょう。
以上の特徴から、
- amazonギフトカードや電子マネーを利用することが多い
- 家電製品の返礼品が気になっている
- 寄付額が多い人
- サイトの使いやすさを重視したい
2024年10月23日(水)12:00~2024年12月1日(日)23:59 にかけて、最大50%分還元のメガ還元祭がおこなわれているようです!
おトクに始められるチャンス✨
手順③:寄付する自治体を選ぶ
サイトが決まったら、寄付する自治体(&返礼品)を選びましょう。
人気が高いカテゴリをざっと挙げてみました。
目移りしてしまうほど、ホントにいろんな種類があります!
お肉 | ブランド牛や地元産の新鮮なお肉は、ふるさと納税の目玉商品の1つ。 |
お米 | 地元産のブランド米など。新米シーズンになると特に人気。 |
海鮮・魚介類 | カニ、エビ、マグロなど。産地直送の魚介は、スーパーではなかなか手に入らないものも多い。 |
お酒 | 日本酒、ワイン、焼酎など地元の特産品。 |
果物 | 桃、ぶどう、みかんなど。旬のフルーツは贈答品としても人気。 |
加工品 | ハム、ソーセージ、ジャム、お菓子など、地元の食材を使った加工品。 |
家電 | 掃除機やドライヤーといった日常的に使える小型家電から、タブレットなどの最新のデジタル家電まで。 |
日用品 | トイレットペーパーやキッチン用品、タオルなど、日常生活で使えるもの。 |
体験型 | 宿泊券や温泉入浴券、地域のイベントへの参加券など。 |
「日用品をもらって節約につなげたい」「普段買わないようなものを手に入れたい」など、
要望にあわせて返礼品をチョイスしましょう!
各サイトでは、地域や返礼品をしぼり込み検索できます。
当初はブランド牛などが人気だったけど、最近は物価高のせいか日用品を選ぶ人が増えているみたいにゃ。
手順④:商品を受け取る
商品を受け取ったら、
ワンストップ特例を受ける場合は、申請書を自治体に送り返しましょう。
(一部の自治体では、ウェブサイト上で申請書をダウンロードしたり、オンラインで入力したりできる場合もあります)
確定申告をおこなう場合は、2月頃にまとめて申請することになるため、商品と一緒に送られてきた書類をまとめて保管しておきます。
ふるさと納税で、おうち時間がぐっと豊かになる
わが家では、キッチングッズ中心に返礼品を受け取っています。
オーブントースター、炊飯器などの大物も返礼品でまかなえたので、出費が減って本当に助かりました!
面倒に思えるふるさと納税ですが、やってみるとカンタンだし、慣れれば選ぶのが楽しみになってきますよ。
「ふるさと納税、やってみたいけど今まで勇気が出なかった…」という方がもしいたら、この機会にぜひチャレンジしてみてくださいね!