もくじ
受験期、親は本当に「自分のことに集中」できるのか?
前回の記事で「親は親自身に集中することが大事」とお伝えしました。
でも実際は、そんなに簡単にできるものではありませんよね。
受験期の子どもを前にすると、つい口出し・手出ししてしまう。
それはなぜかというと、やっぱり「不安だから」。
そしてその不安の根っこには、「子どもを心から信頼できていない」という気持ちがあるのではないでしょうか。
なぜ信頼できないのか? それでも信頼が必要な理由
親にとって子どもは、生まれたときから見てきた存在。
何もできなかった赤ちゃん時代を知っているからこそ、高校生になった今でも「本当に大丈夫なのかな」と心配になってしまいます。
うちの子も、受験前はだらしなくて、幼くて、全然頼りなく見えていました。
でも、ちょっと思い出してみてください!
自分が子どもだったとき、親から「大丈夫?」「本当にできるの?」と過度に心配されると、
「信じられていないんだな」と感じて悲しくなったことはありませんか?
親からの「信頼」は、子どもにとって大きなエネルギー源です。
信頼されると、自信が湧いてきて、不思議と力が出せる。
逆に、不安や心配の目を向けられると、どんどん自信がなくなってしまう。
だからこそ、受験期にもっとも大切なのは「信頼のエネルギーを向けること」だと私は思っています。
私が「信頼」に切り替えるためにやった2つのこと
とはいえ「信頼しよう」と思っても、すぐに気持ちを切り替えられるわけではありません。
そこで私が実際にやってみて、効果を感じた2つの取り組みをご紹介します。
① ママ友との接触をやめてみた
受験前、私はママ友と会うたびに「いかに息子が頼りないか、だらしないか」を熱弁していました。
すると相手も同じように、自分の子のダメなところを話して、お互いに子どもを謙遜し合う…という流れに。
ママ友あるあるかも💦

でもこれって正直、むなしいんですよね。
悪いところばかりに意識が向いてしまって、帰るころにはますます不安が増している、という悪循環。
言葉には力がやどる(言霊)、なんて言うしね。
悪いところを口にすればするほど、ホントにそうなりそう。
それに気づいてからは、思い切って受験期の間、ママ友との接触を断ちました。
情報は断たれますが、不安や焦りも同時に断ち切ることができ、精神的にとても安定しました。
(高校受験のときは、逆にいろんな噂を聞いて不安だらけになってました💦)
どんなふうに断ったの?
説明会やイベントは1人で参加する・立ち話をしない・「最近調子悪くて…」と極力会わないようにする とかかな。
まあここまで徹底するのは難しいと思いますが、「ごめんね、忙しいから…」と長話を避けるくらいならできるかもしれません。
実際みなさん受験で大変な時期ですしね。
あまり話したがらない雰囲気を出すと「あ、お子さんのことで何かあったのかな?」と察してもらえる気がします。
② 子どもの長所をノートに書き出した
もう1つの取り組みは、子どもの長所をノートに書き出して毎日読み返すこと。
人はどうしても短所や不安な面ばかりに目がいきがちです。
でも、それを意識的に逆転させようと思いました。
私が書いたのはこんな内容です。

【(息子)の性格】
①意志が強い
②へこたれない
③やるときはやる
④堂々としている
⑤我が道をいく
⑥勝つと決めたら必ず勝つ
⑦さっぱりしていて切り替えが早い
⑧淡々と勝利をつかむ
特に「受験に有利そうな長所」に注目して書き出しました。
そして何かと不安になったときはこのノートを読み返し、「大丈夫、あの子ならやれる」と自分に言い聞かせました。
息子君、すごくいい男だね…✨
「今はそうでもないけど、未来にはきっとそうなってる」という希望観測もかなり含まれてます笑
「そんな未来が来るかも」とちらっとでも思えるなら書いてOKではないかと!
(誰にも迷惑をかけないし、これくらい強気でいいと思います)
…ちなみに私は、最後の「淡々と勝利をつかむ」がかなり効きました。
不安なときは何度も口にするようにしました。
(これは担任の先生が「○○君は、いつも淡々としとるなあ。淡々と勝利をつかむタイプだな!」と言ってくださったのを採用しました。先生ありがとう✨)
信頼は伝わる。そして、子どもは変わっていく
最初は不安でいっぱいだった私も、これらの取り組みを数ヶ月続けたことで、
少しずつ「信頼する目」で子どもを見られるようになりました。
すると、不思議と子どもの様子も変わってきたように感じたのです。
信頼の気持ちは、届きます。
(そりゃあもう、親が思った以上に!!)
そしてその信頼にこたえようと、子ども自身も少しずつ変わっていく。
受験期って、そんな変化の起点になるような時期なのかもしれません。
まとめ。受験期こそ、信じて見守ることが一番のサポート

「子どもを信じる」ことは、親にとって本当に難しい。
でもそれは、親に課せられた最後の試練のようなものだと思っています。
不安になる気持ちも、情報を集めたくなる気持ちもよくわかります。
だからこそ、この記事では「できること」として2つの方法をご紹介しました。
あなたの不安が少しでも軽くなり、子どもを信頼の目で見守れるようになりますように。