外向的な人に多い傾向かもしれませんが、ひとりでいる人を見ると「かわいそうだな」「仲間に入れてあげよう」と思うことはありませんか?
実は私も、これまでに何度もそういった親切心に触れてきました。
もちろん、声をかけてもらえるのはありがたいし、気にかけてもらえるのは嬉しいです。
でも時々、その奥にある「みんなと一緒が正解」「ひとりは寂しくて可哀想」という思い込みが見えて、
心がザワつくことがあります。
もくじ
内向型は“ひとり”で元気を取り戻すタイプ
内向型と外向型では、エネルギーのチャージ方法がまったく違います。
外向型:人と過ごしてエネルギーを得る
内向型:ひとり時間でエネルギーを回復する
もちろん人間をバッサリと2つにわけることはできないので、
「人と一緒にいたいときと、ひとりでいたいときがある」という人も多いとは思いますが…。
私のような生粋の内向型は、ひとりでいたいときがほとんどです。
ガチの内向型の場合、人と会うと2時間くらいで「あ、ひとりになりたい…」と思い始めます。
ウルトラマンみたいに、胸のタイマーがピッコンピッコンし始めるんです。
(会っているともちろん楽しいし、いろんな刺激ももらえてうれしい…
うれしいんだ・け・ど!)
自分が「ひとりで元気を取り戻すタイプ」だと気づいてからは、
予定は最小限にとどめて、ひとり時間を多めにとるようにしています。
ただこの気持ち、理解してもらうのは難しい気がしています…💦
内向型はなぜ人といると消耗する?
内向型は、外向型にくらべると脳の覚醒レベルが高い傾向にあるそうです。
ちょっとした刺激にも、敏感にいろんなことを感じ取っちゃうんだね。
これ、なんとなくわかります…。
たとえば私の場合は、こういったことで消耗しやすいです。
・誰かと会話しているときも、内なる自分がずっと話しかけてくる→相手との会話に集中できてない気がする→そんな自分に自己嫌悪💦
・その場のノリと勢いで決断したくない、ちゃんと考えてから決めたい→が、そういう流れになることも多い→空気を読みすぎて思ってもいないことを言う→そんな自分に自己嫌悪💦
・テンション低いと気を遣わせちゃう→テンション高めにふるまう→次も高いテンションでいなきゃと思う→そんな自分に自己嫌悪💦
・もっとつっこんだトークをしたい→でもそれってウザイかな?→あたりさわりのない会話→そんな自分に自己嫌悪💦
・「今の発言、失礼じゃなかった?」「嫌な気分にさせていたらどうしよう」と常に自分の発言をチェック→へとへとになる→そんな自分に自己嫌悪💦
・まわりにイマイチなじめていない気がする→ひとりでいるときよりも孤独を感じる→そんな自分に自己嫌悪💦
見事なまでに、自己嫌悪コースへまっしぐら…w
HSPの人も同じかもしれませんが、自分のまわりにある「壁」がなんだか薄くて、
まわりの感情や言動がダイレクトに伝わってくるんです。
これがいわゆる「覚醒レベルが高い」ってことでしょうね。
まわりの空気に敏感であるがゆえに、つい本音とは違う言動をしてしまいます。
それなのに内向型であるがゆえに、「自分が納得できるか」がすごく大事なんです。(かなりのガンコ者です!)
常に頭の中で、葛藤が起きてるんです…。
内向型にとっての「優しさ」とは
じゃあ、内向型の人には声をかけちゃいけないってこと…?
もちろん、そんなことはありません!
気にかけてもらえるとうれしいし、実際会うといろんな気づきをもらえてありがたいなって思います。
ただ疲労がたまっていたり、本来の自分を出しにくい環境だったりすると「自己嫌悪」ループにおちいってしまうので…。
内向型は参加するタイミングを厳選している、っていうことを知っておいてもらいたいです。
もしあなたのまわりに、ひとりで過ごすのが好きそうな人がいたら、
ぜひ「無理に誘う」よりも、「そっと見守る」優しさを選んでください。
(これは私が経験したことでもありますが、「ひきこもりはダメだよ」とか「もっと積極的になろうよ」と強く誘われると、
その言葉の奥にある「内向型はかわいそう」というニュアンスを感じて、悲しくなってしまいます。)
「いつでも声かけてね」の一言があるだけで、内向型の人はとても安心できます。
そして、たとえ誘いを断られても、気にしすぎないでください。
おそらく断る理由は、ただの「エネルギー不足」です。
あなたが気に入らないとか、イベントがつまらないとかではありません。
まとめ。思い込みを、ひとつ外してみませんか?

「ひとりでいる=寂しい」「みんなといる=幸せ」
そんなふうに人の在り方を一方向に決めつけてしまうと、本当の優しさを見失ってしまうかもしれません。
内向型の人も、外向型の人も、それぞれが自分らしいエネルギーチャージの方法を大切にできる社会であってほしい。
そして「期待したような反応が返ってこなくても、それは拒絶じゃない」ということも、どうか忘れずにいてほしいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました(*^^*)