大学進学で一人暮らしを始めるとなると、親にとって大きなテーマになるのが「仕送り」。
- ほかの家庭はいくらぐらい仕送りしているの?
- 生活費全額を仕送りでまかなうべき?
- バイトとのバランスは?
- 理系の子は忙しくてバイトできないって本当?
- 物価高の今、仕送り額は足りるの?
などなど、気になることはたくさんありますね。
今回は、全国平均や仕送り事情の変化、家庭ごとの考え方などを踏まえて、
仕送り額の決め方について考えてみます。
2025年に長男の受験を経験した中で、わかったことをまとめています。
よかったら参考にしてください♪
もくじ
一人暮らしの大学生への仕送り、平均額は?
全国大学生活協同組合連合会「第60回学生生活実態調査(2024年度)」によると、
一人暮らしの大学生への仕送り額は以下のような結果でした。
特に気になるのが、割合。実は30年前の親世代と比べて大きく変化しているみたいなんです。
当時は、
- 「10万円以上仕送りしている」が62.4%
- 「5万~10万円未満」が30.3%
仕送り10万円以上の家庭が圧倒的に多かったみたいなんだよね…。
なぜ減っちゃったんでしょうね。
仕送り額が減少した背景には…
学費・生活費全体の増加による家計負担の増大
共働き・住宅ローン・下の子の教育費など、家庭内コストの分散化
奨学金やバイトの活用が一般化
親世代が「自分もバイトしていた」経験を重視する傾向
考えられる理由としては、このあたりでしょうか。
ハッキリしたことは言えませんが、この傾向から見て
仕送りの全額負担ではなく、ある程度子ども自身の自立を前提とした家計設計
が主流になっているのかもしれません。
「生活が苦しくて、仕送りしたくてもできない」というのもあるだろうな…。
せちがらい…(T_T)
ちなみに、こちらの記事で参考にしたデータは国公立大学生の割合が多めです。(全体の3分の2が国公立)
私立大学生だけを集めて調査したら、また違った結果になるかもしれません。
(なんとなくですが、私立の場合は「学費が高いので、たくさん仕送りもらってる派」と、
「学費は高いけど、たくさんもらえなくて生活苦しい派」に2極化してる気がします…)
実際、一人暮らしにはいくらかかるの?
仕送り額をいくらにするかは、実際にかかる生活費によっても判断が変わってきますよね。
こちらは、全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)の調査をもとにした、
下宿している大学生の1か月あたりの生活費の平均額です。
(全国大学生活協同組合連合会「第60回学生生活実態調査(2024年)」より算出
項目 | 一人暮らし(下宿生) |
---|---|
住居費 | 約54,130円 |
食費 | 約25,880円 |
通学費 | 約4,580円 |
教養娯楽費 | 約10,000円 |
その他(通信費・日用品等) | 約37,100円 |
合計(月額) | 約131,700円 |
約13万円か…。けっこうお高め💦
↓一人暮らしにかかる費用については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
仕送りで全部カバーすべき?バイトとのバランスは?
上の結果からみると、一人暮らしの生活費(約13万円)を全額仕送りでまかなっている家庭は、
少数派のようです。
最低限を仕送りして、あとはバイトで補うという方針の家庭がかなり多い印象です。
仕送り0円で生活している子も、15人中1人くらいはいる計算になるね。
学生さん、みんながんばってる…💦
理系は本当にバイトができないの?
これ、よく聞くよねえ…。
よく「理系は忙しいからバイトができない」と言われます。
確かに、実験やレポート、実習などが多く、時間的拘束は強め。
ですが完全にバイトが無理というよりは、
“シフトに融通の利くバイト”や“長期休みにまとめて働く”といった工夫が必要になるというのが実態のようです。
(息子が夏休みに帰省してきたら、理系学生の現状について詳しくインタビューしてみます!)
物価高の中、仕送り額は増えている?
物価高を受けて、仕送り額が増えているのかも気になりますよね。
同じ全国大学生協の調査によると、2024年度の仕送り平均額(72,350円)は、前年より約2,230円増加しています。
微増とはいえ、物価高の影響を受けてじわじわ上がっていることがわかります。
とはいえ、親世代と比べると、全体の仕送り額の水準はやや控えめな印象です(前述の「10万円以上」の割合の比較からも明らか)。
物価高だから親も節約、子も節約、ということなのかも。
今どきの大学生、「単位取得」は昔より難しい?
バイトをたくさん入れると、肝心の学業がおろそかになりそう…💦
親世代の頃は「出席してれば単位は取れた」というイメージもあるかもしれません。
ところが近年は、学修時間の管理や成績評価が厳格化されており、レポートや試験の難易度も上がってきています。
そのため学業とバイトの両立は思ったより大変で、本人の体力・集中力・時間管理力が問われます。
「文系だからたくさんバイトできそう」とは一概に言えないかもしれないね。
学業と両立できるか心配な場合は、仕送り額を増やすことも考えてみて!
食費が心配?ミールプランという選択肢も
仕送り額が少ないと食費をガマンしちゃうんじゃ、という心配もあるよね。
子どもが大学に入ってから知ったのですが、最近では多くの大学で
学食の「ミールプラン」制度を導入しています。
事前に食費を確保できるため、お金が足りなくなっても食費を削る心配がありません。
「バイトで足りない分を補うにしても、食事だけはちゃんとしてほしい…」という場合は、
仕送りの一部をミールプランに充てるという方法も使えそうです。
まとめ。仕送り額は「家庭の現実」と「子どもの自立」のバランスで
まとめます。
「すべて仕送りでまかなう」「住居費・食費・学費など最低限仕送りして、あとは自分で」どちらもアリってことですね!
平均や相場を参考にしながら、
- 家庭の収入・支出のバランス
- 子どもの学業負担や性格
- 地域や大学の物価・制度(ミールプランなど)
をふまえて考えていくのがよさそうです。
わが家ではいろいろと検討した結果、仕送り額は「12万円」としました。そのこころは…
- 住居費が4万円ですんだので、必要額を「約12万円」と設定
- 理系学生で、ちゃんとバイトできるか不安
- 物価高も気になる
- 性格的に、お金が足りないと食事を減らしかねない(ミールプランは様子見)
以上の理由から、「きりつめれば仕送りだけで生活できる額に。遊びたければバイトしてもらう」
というスタンスにしました。
ちなみに、物価高が叫ばれる前は❝10万円❞を設定していたんですが…。
「やっぱり仕送り額増やそう!」と思い立ち、ここ数年はかなりハイペースでお金を貯めました。
でもまだまだ足りないんですけどね…💦
私のケースも、よかったら参考にしてみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました(*^^*)