こんにちは、ひいろです。
大学受験をはじめて迎える親にとって、受験方式の名前やスケジュールの違いは本当にややこしいですよね。
- 「推薦って全部❝楽❞なの?」
- 「共通テストってどの大学でも必要?」
- 「私立と国公立でこんなに違うの!?」
…など、わが家も受験生の親になって初めて気づいたことばかりでした。
今回は、親が知っておくと安心な「受験の基本ルールと違い」を、国公立/私立の観点も交えて、なるべくシンプルにまとめてみました。
もくじ
大学入試は大きく3種類!

まずは全体像をざっくり把握しておきましょう。
選抜方式 | 主な内容 | 国公立での実施 | 私立での実施 |
---|---|---|---|
学校推薦型選抜 | 高校からの推薦を受けて出願 | △(ごく一部) | ◎(多数実施) |
総合型選抜 | 自己推薦・面接・活動実績などで評価 | △(一部実施) | ◎(広く実施) |
一般選抜 | 学力テスト(共通テストや独自試験) | ◎(基本方式) | ◎(広く実施) |
① 学校推薦型選抜(旧・推薦入試)

高校の成績などをもとに、学校から推薦をもらって出願する方式です。
高校生活でのがんばりが切符になるルートだよ!
「指定校推薦」「公募推薦」の2種類があります。
🔷 指定校推薦
- 大学が高校を「指定」し、その学校内で生徒を選抜
- 推薦をもらえば高確率で合格、ほぼ専願(合格したら進学必須)
- 私立大学が中心。国公立大学ではほとんど行われていない
📝 例:
「○○高校に○○大学経済学部1名の指定校枠あり → 校内で選考 → 出願」
👉 校内成績(評定平均)と日頃の生活態度が重視されます。成績が安定していて真面目に取り組んできた子におすすめ!
指定校推薦は、たとえるなら「VIP招待されたパーティ。選ばれた人しか入れない」という感じ。
対象は限られるけど合格率は高めで、評定が安定している子・先生との信頼関係がある子に向いているかな。
🔷 公募推薦
- 大学が「この条件を満たせば誰でも出願OK」と募集をかける方式
- 評定平均などの基準を満たし、学校からの推薦書がもらえれば出願可能
- 学力だけでなく、課外活動・志望理由・面接・小論文なども評価対象にされやすい
📝 公募推薦は…
- 私立大学で非常に多く実施。
- 国公立大学でも一部で実施。(ただし共通テストの受験が条件となることがほとんど)
👉 「成績はそこそこだけど、部活動や生徒会などに力を入れてきた」「志望理由をしっかり伝えたい」という子におすすめです!
公募推薦は、たとえるなら「チラシを見て申し込むイベント。条件に合えば誰でも応募可能」なイメージだよ。
自分の実績や特技をアピールしたい子に向いているけど、倍率はやや高めかな。
…うちの子も、高3の秋に担任の先生から「国立大の公募推薦を受けてみないか」と声をかけてもらいました。
正直、部活で特別な実績があるわけでもなく、成績も“普通よりちょっと上”くらい。
まさか推薦の話が来るとは思っておらず、親の私の方が驚きました。
(しかも実力よりやや上の大学だったので、かなりおいしいお話でした)
私たち親世代の頃より、推薦の門戸は開かれているようです。
「推薦=特別枠」と決めつけず、まずは先生に相談してみるのもひとつの手かもしれません。
結局推薦の方は受かりませんでしたが、チャンスが1つ増えたのはラッキーだったと思います!
② 総合型選抜(旧・AO入試)

学力テストだけでなく、本人の個性・活動・意欲などを重視する方式です。
想いと意欲で道を切りひらくルートだよ!
- エントリー時期は早く(9月〜)、面接・小論文・ポートフォリオなどで総合的に評価。
- 自己推薦の要素が強く、自分をアピールできる人向け。
📝 実施状況は…
- 私立大学では一般的な入試方式のひとつ。
- 国公立大学でも導入が増えていますが、共通テストが課される場合が多いです。
👉やりたいことが明確な子、人前で話すのが得意な子におすすめ!ただし「共通テスト+面接や書類審査」のように、学力と意欲の両面を求められることも。
最近「総合型選抜の枠が拡大している」って話をきくけど…、
いずれはこの方式が主流になるのかな?
枠は増えているけれど、「主流」になるかは大学や学部によるかな。
文部科学省は「多様な選抜の推進」を掲げていて、大学側も個性や意欲のある学生を取りたいというニーズから、
総合型の比率は年々上昇しています。
ただし一般選抜が主軸の大学・学部も多く残るので、どちらにも対応できる準備が必要です。
総合型・推薦・一般…これからはそれぞれの子に合った選抜を選ぶのが、当たり前になっていきそうだね。
③ 一般選抜(学力テスト中心の入試)

共通テストと大学ごとの個別試験で合否が決まる「学力勝負」の入試です。
テスト勝負の王道ルートだね!
- 共通テスト:1月中旬に全国一斉実施
- 国公立大学:共通テスト+個別試験がセット
- 私立大学:共通テスト利用型 or 大学独自試験(どちらもあり)
📝 ポイントは…
- 国公立大学は、ほぼすべてがこの方式。
- 私立大学は、「共通テストの点だけで判定」してくれる大学も多く、併願しやすいのがメリット。
👉 模試やテストで実力を発揮できる子におすすめ。複数校への出願や日程調整が複雑になりやすいため、親のスケジュール管理の出番です!
一昔前は、受験といえばこの方式でしたよね。
わが家ではこの一般選抜を目指しましたが、
最近は①②の方式で早々と合格を決める子も多く、孤独な闘いとなりました…(T_T)
後期ともなれば合否が決まるのは3月末になるため、かなりの精神力が必要になります。
でもこの「一般を最後までやりきった!」という重みが、大きな自信につながるみたいだよ。
受験方式別スケジュールと国公立・私立の傾向
選抜方式 | 出願〜合格時期 | 国公立での実施 | 私立での実施 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
指定校推薦 | 9〜11月頃 | ✕(ほぼなし) | ◎ | 合格率高。高校内選考あり。辞退不可が多い |
公募推薦 | 10〜12月頃 | △(少数あり) | ◎ | 出願条件あり。共通テスト必要な大学も多い |
総合型選抜 | 9〜11月頃 | △(増加傾向) | ◎ | 個性・意欲を重視。共通テスト課す場合あり |
一般選抜 | 1〜3月(本番) | ◎(標準方式) | ◎ | 共通テスト+個別試験。日程管理が大事 |
親が今できる準備とは?
- ✅ 通っている高校に、指定校推薦の枠があるか確認しておく
- ✅ 子どもの性格や得意分野から、合いそうな方式を話し合ってみる
- ✅ 国公立を志望している場合は、共通テストが軸になることを念頭に
推薦や総合型は早い段階からの準備が鍵。
一方、一般選抜は最後まで粘れるチャンスがあります。
うちの高校では、夏休み頃に推薦関連の説明会がおこなわれて、そこから本格的に出願がはじまりました。
春にはだいたい方向性を固めておいて、夏に本格的に動き出す…そんなイメージかな?
まとめ。情報を知っているだけで、親も安心できる!
うちも最初は「うちの子には推薦なんて関係ないかな」と思っていたのですが、
評定が安定していれば挑戦できる方式もあると知って、視野が広がりました。
知らなかったせいで、チャンスを逃してしまうのが一番もったいない。
親がざっくりでも理解しておくと、子どもが迷ったときに道しるべになれます。
よかったら参考にしてみてくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました(*^^*)