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結局子育てって何だったのか。子どもが成人を迎えて出た結論

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実は私も子どもは、いらない派でした。

情けない話だけれど、今よりも結婚=出産 が当たり前の時代だったので、しかたなく踏み切った感じです。

覚悟がないままだったので当然というか…

出産後は10年くらい不調で、内心ずっと「いらなかったかも」と思いながら生きてきました。

同じような気持ちを持つ方のヒントになる?と思ったので、

いらない派だった私の今の思いや、旅立ちにあたりやったことなどを書き残そうと思います。

長男が与えてくれたもの

わが家の息子は、男の子あるあるかもしれませんが、超無口。

用事があるときしか口を開きません。

それでもまあ、挨拶すればちゃんと返してくれるし、暴言も吐かないし、世間ではいたってフツーの親子だと思います。

だけど子育てがうまくやれたとは、これっぽっちも思っていません。

とにかく未熟な母でした。

「もっと成績が」「もっと身長が」「もっと優しい子に」「もっと気遣える子に」と、足りないものばかり求めてしまったと思います。

今なら、

…が目指す地点だったとわかりますが、

結局最後まで、理想通りにはいきませんでした。

ひいろ

自分自身のありのまますら愛せていなかったんだから、当然ですね…💦

でもそんなポンコツ母に対して、彼はあたたかい思い出をたくさんくれました。

私だけじゃなく、夫や、娘や、祖父母にも数えきれないほどの経験をくれています。

それも彼は気づかせてくれましたね。

長男長女は、子育ての大事な戦友

誰かが、「長男長女は戦友」と言っているのを耳にしたことがあります。

たしかに、そうかもしれません。

長子が0歳のときは、親も0歳。

子育て経験ゼロから始めた長男との時間はまるで戦場でしたし、彼は一緒に戦いをくぐりぬけた戦友と言っていいと思います。

なんだか…長子として生を受ける子って、

ひいろ

この世に生まれてくる前は、器のでっかい優しい子だったんじゃないかなあ…なんて。(私も長女なので、手前味噌ですが)

日々のドタバタの中から、たくさん喜びをくれた子。

10歳ごろまでは無償の愛をくれて(こんなしょ~もない母を、心から愛してくれました)、

思春期に入ってからは、子離れの難しさや、見守る愛、期待、心配、寂しさ…いろんな学びをくれました。

家ネコ

もちろん子育て以外でもいろんな経験はできるんだけど…。

良くも悪くもジェットコースター級の感情を味わえたよね。

ひいろ

この感謝の気持ち、ちゃんと彼に伝えておきたいなあ。

思っているだけじゃ伝わりませんね。

ちゃんと言葉にして、伝えないと。

旅立つ息子に伝える、感謝の言葉

…とは決心したものの。

正直ホントに恥ずかしくて、出発直前まで言うべきか迷いました。

新幹線の到着待ちの合間をみて、思い切って伝えてみました。(ホントにギリギリ笑)

ひいろ

今までありがとうね。○○がいてくれたおかげで、本当に楽しかったよ。私や父さんだけじゃなくて、おばあちゃんや妹も皆そう思ってるよ。

…。

息子はきょとんとした顔で「あ、うん」と。

家ネコ

あらま。そっけない。

ひいろ

いやいや、予想通りの反応だよ。

私は言うだけ言ったのでスッキリして、離れようとしました。

そうしたら新幹線に乗り込む直前に彼は振り返り、ぽつりと「ありがと」と。

そして息子は、車内に消えていきました。

もしかすると彼にとっては「なんかお礼言われたな。こっちも返そうか」程度だったかもしれません。

でも20年、30年たったあとに、

「そういえば昔お礼を言われたな。自分の存在がまわりを幸せにしていたのかな」

と振り返ることがあったら、彼自身の心を少し温められるかもしれません。

もしそんな日が来たら、すごく幸せだなと思いました。

さびしさも、大事なプレゼント

私はこの言葉を伝える際、「彼に会うのは、これが最後かもしれないから」とまで思っていました。(夫には「そこまで…」と笑われましたが笑)

でも最近は自然災害も多いし、何が起きるかはわからないし、一瞬一瞬を大事にしたくって。

(それに、それくらい思いつめていないと本音を伝えられそうになかった…💦)

でも勇気を出したおかげで、

ポンコツで、失敗続きで、精神疾患も患って。

振り返るのも恥ずかしい子育ての最終局面で、こんなにステキな思い出が作れるとは…。

家ネコ

普通は子から親にお礼を伝えるのものかもしれないけど、

親から伝えるのもアリだね。

彼が去ってから3週間あまり。子ども部屋は静かすぎて、まだ慣れませんが、

ひいろ

そういえばドラえもんの中で、結婚前夜のしずかちゃんにお父さんが語りかけるシーンがあったなあ。

あのときのお父さんの気持ちが、今になってやっとわかりました。

きみはぼくらに素晴らしい贈り物を
 残していってくれるんだよ

 数え切れないほどのね(中略)

 楽しかった日、
 満ち足りた日々の思い出こそ、
 きみからの最高の贈り物だったんだよ

 少しぐらいさびしくても
 思い出が温めてくれるさ

引用:「のび太の結婚前夜」より

ダラダラとした自分語りに、お付き合いいただいてありがとうございました。

あなたの心に、少しでも感じるものがあれば幸いです。

ABOUT ME
ひいろ
ひとり時間をこよなく愛する内向型主婦で、高校生と中学生の母。おこもり好きが高じて、現在在宅でWEBライターとして活動中です。(ライター歴5年)